2017年10月21日土曜日

Considering Matthew Shepardを聴いて



今日は朝10時から、カタルーニャ音楽堂にてCraig Hella Johnson作曲、Considering Matthew Shepard(1962)のゲネプロを聴いてきました。

本番はちょうど今(夜8時半)始まったところで、夫が合唱で出ています。Simon Halsey指揮で200人以上の合唱を伴い、ヨーロッパ初演ということです。


ストーリーは、アメリカで1998年10月12日、ホモセクシャルという理由で同年代の数名から残酷ないじめを受けて、22歳の若さで亡くなった大学生Matthew Shepardの実話にもとづいています。


1時間半を超える大作を休憩なしで、大合唱と数名のソリスト歌手、ジャズシンガー、ポップシンガー、器楽アンサンブルと共に残酷なストーリーが語られ、希望の歌で終わる、壮大な作品でした。


音楽のほか、ミニアチュアアーティストやヴィジュアルアーティストが加わり、とても効果的で素晴らしい舞台でした。ゲネプロ前のリハーサルでは、舞台監督、照明、マイクやビデオ担当などが忙しそうに走り回り、音楽が進む中マイクがタイミング良く入らなかったり、バランス調整など、それぞれがベストを尽くして懸命に作品を作っているのを身近に感じました。


終わり近く、感極まってボロボロ泣いた直後に、娘が起きて声を出しそうになったので、一瞬小走りでドアの外に出ましたが、それ以外はずっとおとなしく、しゃっくり以外に音を発することがなかったので、10時のリハーサルから休憩を挟んで14時にゲネプロが終わるまで、私はすごい集中力で作品に引き込まれっぱなしの至福の4時間でした。


昨日から頭痛がして、今朝もまだいまいちだったので諦めようと思ったのですが、行ってみて本当によかったです。会場を出るときにはすっかり頭痛も治っていました。


素敵なプレゼントをありがとう。そしてまた明日から頑張ります。娘は最近笑うようになりました。誰もが心地よく生きられる社会でありますように。



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