2015年1月12日月曜日

羽田空港より

成田着発でチケットを取ったつもりが、なぜか帰りが羽田発になっていたという思わぬハプニングがありましたが、途中、車窓からきれいな富士山が見えたので、よかったことにします。

あと少しで搭乗、ロンドン乗換えでバルセロナに帰ります。

2週間の滞在はあっという間でしたが、無事2公演を終えることができました。
多くの方にご声援いただき、そしてお越しくださいました皆様、どうもありがとうございました。お世話になりました関係者の方々、そして家族に感謝です。

1月7日 近江楽堂リハーサル
終演後に
1月10日 きらりホールリハーサル
フォルテピアノデュオ

バルセロナでは、まずDanziのホルンソナタ、そして月末から2月にかけて3つの本番がありますが、体調に気をつけて、ひとつずつ取り組んでいきたいと思います。

それでは、そろそろ搭乗ですので、この辺で。

2015年1月1日木曜日

迎春

明けましておめでとうございます。
バルセロナでクリスマスを過ごし、年末から帰国しています。
ヘルシンキからのシベリア上空で、美しい緑のオーロラを見ることができました。

昨夜はいろいろな音楽を聴きながら、家族揃って年明けマージャンを楽しみながら、新年を迎えました。1週間後の演奏会のため、練習に忙しいですが、今日は一日ゆっくりしています。


年越しには、久しぶりに母の天ぷらとお蕎麦を、おいしくいただきました。

新年も元気にスタート、まずは演奏会に向けて頑張りたいと思います。
7日(近江楽堂)、10日(きらりホール)両日ともまだチケットありますので、ご興味のあるかた、お声かけください。

それでは、本年も皆さまにとって平和で実り多い一年になりますよう、お祈りいたします。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2014年12月23日火曜日

風邪とメサイア

Auditori Municipal de Terrassa

本番3週間前に突然メサイアの出演依頼が来てから、ばたばたの日々でした。
結局自分で楽譜を購入、300ページに通奏低音の数字を付け終わったのがリハーサルの2日前、21日は何とか無事に1公演を終えました。

それにしても、2時間を越える大曲は、体力と集中力勝負のような本番でした。ころころと調性が変わるのもなかなか手ごわかったです。

調律のほか、切れいていた弦を2本自分で張り、演奏会前のリハーサルが終わったのが本番15分前!!演奏会用の黒い服着用で、化粧もして家を出てきて大正解でした。その15分で再度調律しなければならなかったし、トイレと水を飲みに舞台裏に一瞬引っ込んだだけでした。

そして何よりも辛かったのが、ずーっと長引いている風邪でした。
2週間たってやっと治ったと思っていたつかの間、再度同じ症状が戻ってきて、さすがに医者に診てもらいました。でも抗生物質は必要ないとのことで、解熱鎮痛剤と咳止めシロップの処方。そして、水分をよくとって、のどのためにタイムのお茶がいいから、それに蜂蜜とレモンを入れて飲むように勧められました。

普通のお医者さんが、薬以外の、こうしたアドバイスをくれるのは慣れないことで、何だかうれしかったです。


実は、その前にも咳がひどくて、職場にも水筒に入れて持っていって、毎日飽きるほど1週間近く飲んでいたのですが、医者に勧められて、それで楽になるならと、また作りました。

咳で寝られない夜が続いたのも辛かったです。だんだん寝られるようになって、いつもは当たり前で感じないけれど、「普通に寝られる」ということに、心底有難みを感じました。

なんだかんだ1ヶ月近くたちますが、まだ完治しておりません。
休む時間が無かったのも原因ですが、仕事とリハーサルと本番で、しょうがないですね。さすがに、かかり始めた翌日1日と咳でまともに演奏できなかった半日は仕事を休みました。他の人に移してもいけないし、学校中で同じような風邪が流行っていたので。

免疫力を高めるために、友人に勧められたエキナセアという植物からできたカプセル錠を飲んでいます。購入した薬局では、予防のために冬中飲んでる人もいると聞きました。私も試してみようかな。

27日にメサイア第2弾、そして28日は日本へ発ちます!!
みなさまもお元気でよいお年をお迎えください。

2014年12月2日火曜日

うれしいことがありました

今日も1日コレペティをしておりました。
そして今朝は、とってもうれしいことがありました!

ブレスが苦手な、20代の若い歌の学生さんがいるのですが、長いフレーズが難しく、ちょくちょくブレスをしているわりに、息が続かなくて苦しそうなのです。

レッスンでも指摘されることが多く、私もどうしたものかと思っていました。
そんな中、私が最近はじめた気功の動きで、息を完全に吐き切った後にすっと自動的に空気が入ってくる感覚を思い出しました。まだ肺の中に息が残ってる状態で吸うのと、感覚が全く違うのです。

すぐに息が足りなくなるということは、上手く吸えていない、ということは、上手く吐ききってないために、肺に十分なスペースがないのだろうと想像しました。だから肺をフルに活用していないのではないかと。それを手を動かしながら説明しました。

私の気功の体験談をしたあと、一緒に一つの動きをしてみました。しっかり息を吐ききるのよ、とアドヴァイスしました。なんだか、新たな発見があったような表情の彼女。

そして、その後にそれを意識して歌ってみたところ、まず声の音量が大きくアップ!これはびっくりしました。それに、長いフレーズの息のもち方も長くなり、笑顔の彼女!

自分のことのようにうれしかったです。
夕方、もう一度レッスン直後の彼女に会ったときに、どうだった?と聞いたら、上手くいった、先生には気功をするように言われたとニッコリ。

こうして、みんなの成長を見られるのが、一番うれしいです。
それでは、おやすみなさい~
 

2014年11月19日水曜日

演奏会のご案内

2015年1月7日 近江楽堂


次回の帰国演奏会のご案内です♪

来年1月に、アムステルダム在住のフォルテピアノ奏者、七條恵子さんとフォルテピアノデュオの演奏会を開催いたします。

昨年のクリスマスにバルセロナを訪れていた七條さんから、「バルセロナにいるのですが、ぜひ会いませんか?」という突然のうれしいメールが届いたのをきっかけに、今回の演奏会が実現しました。

プログラムは、モーツァルトの連弾ソナタを中心に、それぞれのソロを一曲ずつ取り入れました。私は、モーツァルトが恋心を寄せていたと言われる弟子の、アウエルンハマー嬢作曲による、魔笛のアリア「おいらは鳥刺し」の変奏曲を演奏します。

連弾曲は、二人の奏者の手がかなり密に交差するので、モーツァルトはさぞ楽しかっただろうと想像しつつ、楽しく練習しております(笑)

日時は以下の通りです。どうぞモーツァルトの楽しい連弾を聴きにいらしてください♪
みなさまのご来場お待ちしております。

*****

七條恵子&松岡友子 フォルテピアノデュオリサイタル

<東京公演>
2015年1月7日(水)19時開演 近江楽堂

<千葉公演>
2015年1月10日(土)14時開演 きらりホール
 
きらりホールは、私の地元鎌ヶ谷市に新しくできたホールで、今回初めて演奏します。当日は、ホールのピアノのほか、チェンバロとフォルテピアノの計3つの楽器を使用して、弾き比べもしますので、お楽しみに!(東京公演はフォルテピアノのみの演奏です)

両公演とも詳細はウェブサイトでご覧いただけます。チケットは、私へ直接ご連絡いただいてもご用意できます。

2015年1月10日 きらりホール

2014年11月3日月曜日

雷雨のバルセロナ


今日は明け方にすごい雷と雨、日中も雷と太陽、雨がザーッと降ったり止んだりの不思議な日でした。

バルセロナで雨がたくさん降るのは珍しいので、普段見られない景色が綺麗でした。
学校の横を通ると、大きな虹が!今朝は、8時半から職場の健康診断に行ってきました。


そして、今日はこんな面白い楽器を弾きました!


録音技術の授業にお邪魔して、歌の伴奏をしたのですが、チェンバロは運べないということで、先生お手製!の楽器で、フェッラーリは17世紀イタリアのクラヴィオルガノの音で弾きました!先生がオタクすぎて面白かったです。なんと、この先生、古楽界の著名演奏家たちの録音を広く手がけてきた方で・・・びっくりしました。

授業の後は、先生が住んでいるピレネーの住人19人の村の美しい写真を見せてくれたり、先生お気に入りの録音を拝聴したりと、長々と楽しませていただきました。

思いがけず、いい一日でした。



2014年10月27日月曜日

ポブレノウの小さなお祭り


少し前から、家のアパートの入り口のドアに、コッレフォック(走る火)の通り道になりますという、市の張り紙があり、土曜日の夜に通りました!

何のお祭りだったのか分かりませんが、巨人の人形がやってきたり、太鼓と楽器の行列、最後に走る火と爆竹の音で賑やか・・・を通り過ぎてすごかったです。リビングの窓から静かに鑑賞(笑)




スーパーに買い物に行ったら、家の前の広場で踊っていた人形が入り口に!
いつも人形が保管されてる図書館の近くです。



伝統を感じるひと時でした。

昨日から冬時間になり、18時には真っ暗で、一気に冬の気配が増しましたが、日中太陽の下はまだ暖かいです。いいお天気だった週末には、ふらっと散歩に出た浜辺で、ひと泳ぎしました。

栗や柿を美味しくいただいて、秋真盛りです。



2014年10月22日水曜日

グルックとモーツァルト@サンタンデール


先週末はサンタンデールに行ってきました。
グルック生誕300年を記念した演奏会は、月曜日にボティン財団のホールにて行われました。

朝10時半からは、中学生200人ほどを対象にした約1時間の演奏とお話。お話はスライド付きで実によく準備されていて、堅苦しくなく、所々で笑いが起きて、とても楽しく充実していました。後からその方に声をかけてみたら、ボティン財団の子供のための音楽講座をいつも企画・担当しているそうで、ご本人は作曲や音楽学関係の研究などが専門とのことでした。さすが!こういうものは、担当者の実力で全てが決まると思いました。

私たちはジーンズにスニーカーという普段着で演奏。音楽をより身近に感じてもらうには、こういうのもアリだと思いました。私もイタリアに留学したばかりのころ、先生たちのジーンズ姿に、良い意味でショックを受けた記憶があります。それ以来、自分がプロフェッショナルとしての能力・実力を最大に発揮できる服装で良いんだ、と確信しています。

少し話しがそれましたが、子供たちはかなり準備して来ていたようで、曲を聞いて作った作品がスライドで紹介されていました。モーツァルトのチェンバロ協奏曲の1楽章アレグロからは、喜び、エネルギー、自由、平和、などの言葉が選ばれ、それぞれのイメージで絵や貼り絵など。とても興味深かったです。お話の間に、ついカメラを取りに行って、写真を撮ってしまいました!とても和やかな雰囲気でした。

お話は常に聴衆席の方で、子供とのやりとりが盛んでした
私たちは朝から長い一日になりましたが、夜の本番も10時半ごろ無事終演、朝はチェンバロが調律されていなかったり、440と伝えてあったのに415だったり(!)、エアコンが入っていなくて、汗だくでかなり辛いコンディションだったりと、いろいろありましたが、終わりよければ全てよし。ハプニングは付き物です。焦らず慌てず・・・ですね。

グルック、モーツァルト、ソレール、ボッケリーニの美しい作品に触れられて、幸せでした。チェンバロ協奏曲は、カデンツ以外はヨハン・クリスチャン・バッハのピアノソナタの編曲ですが、楽しい曲でしたので、またどこかでぜひ演奏したいと思います。

演奏会場のボティン財団
おまけ