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美しい中庭 |
今日は先月のモンセラットの修道院に続いて、バルセロナのSant Pere de les Puel.les修道院で、17世紀のイタリア女性作曲家による宗教曲を集めた演奏会でした。
前日のリハーサルで初めてオルガンを見て、その位置からは他の誰ともコンタクトが取れないということが分かり、限られた時間の中で、それぞれの曲の始めやセクションの始めをどのようにするかを決めたりと、なかなか厳しい現場でしたが、想像したほど困ることもなく演奏することができました。
本日のオルガン。私は裏側で演奏、他のメンバー2人はお花が写っている辺りにいました。お客さんも含めてこんなに全く誰も見えない、という経験は初めてでした。何事も経験!ですね。
ここで一人もくもくと1時間、外の二人の気配に集中して頑張りました。
大きなハプニングもなく無事に終了した後には、修道院の方たちからサプライズのプレゼントがあり、お花と手作りの陶器をいただきました。
素敵なお花は、修道院のお庭のお花で作ってくれた花束です。気持ちがたくさん詰まっているようで、とても感動しました。そして陶器のお皿は、モンセラットの修道院で作られたものだそうです。何ともいえない美しい青色です。大切に使いたいと思います。
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広い庭には、お花のほか野菜などもありました |
お昼のコンサートだったので、その後、昼食も修道院でご一緒させていただき、今日89歳になられたおばあさんなどと、和やかな食卓でした。隣にいた方は、
スペインのギタリスト故ナルシソ・イエペスの奥様でびっくりでした!何ヶ国語も操るこの素敵な女性に「あなたはお若いから(主人のこと)知らないわよ」と言われた通りで
したが、日本に18回演奏に行ったと聞いて、後でぜひ調べてみようと思ってお名前を伺った次第です。思わぬ出会いがあり、忘れられないひとときとなりまし
た。
さてさて、これから荷造りをして、明朝は日本へ発ちます。
今月4回目の飛行機・・・同じく4回目の7月5日の演奏会まで、どうか体よ、頼むから頑張ってくれ~!!!
来月5日の演奏会に向けて、ラストスパート中です。
バッハからモーツァルトまで、チェンバロとフォルテピアノで演奏するのですが、フォルテピアノでソロ演奏をするのは日本では初めての経験になります。
今思えば、モーツァルトはピアノ時代に一番好きな作曲家でしたが、約10年のブランクの後に、フォルテピアノで再会。そのブランクの間に、バロック時代のレパートリーを勉強して、バッハとモーツァルトの間の作品群に出会い、まったく別人のモーツァルトに出会ったような感覚です。
昔は正面からだけ見ていたモーツァルトを、今は裏や横から見ているような不思議な感覚。
バッハとモーツァルトを弾いていたときには見えなかった繋がりが、バッハの息子たちやその他の作品を経て、見えてくる気がします。
まさしく、そんなプログラムが次の7月5日の演奏会です。
今回初めて挑戦するクリスティアン・バッハのソナタは、1楽章は古典派寄りですが、2楽章はまるでスカルラッティ!のバロックを思わせ、本当に面白いです。
モーツァルトの最終楽章のアレグレット・グラツィオーゾは、モーツァルトがふざけているような光景が目に浮かびます。昔持っていたイメージとは違う、ドラマチックなモーツァルトを表現したいと思います。
どうぞみなさま、聴きにいらしてください!お待ちしています。
詳しくは、私のウェブサイト、又は小金井音楽談話室のページよりご覧いただけます。
私のほうでもチケットご用意しておりますので、必要な方はご連絡ください。