Vall d'Hebron病院母子棟 |
今回かかった病院はバルセロナ市内の北の方にある、Vall d'Hebron大学病院です。乳房疾患専門科があると助産師のインマに勧められ、そこに行くことにしました。
救急でかかった翌日に手術が決まり、術後は4日目に受診、膿を排出するために入っていたチューブのドレーンを抜き、その後は、術後7日、11、12、13日と受診が続くことになりました。昨日はエコー検査に行き、今日その結果と共に医師の診察があります。
まだ小さな娘の世話を休むわけにもいかず大変でしたが、そんな中にもうれしい発見もありました。38度の発熱でふらふらで寝込んだ2日間、娘に「熱が出ちゃったの、ごめんね、はやく良くなるからね」と話したら、笑顔で聞いてくれて、ずっとベットで授乳、お散歩に連れ出すこともできず、申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、状況を分かったかのごとく、ぐずることなく良く寝てくれたのでとても助かりました。話せば通じるな、と思った経験でした。
そして通院は、片道1時間の道のりもなんとかご機嫌にしていてくれることが多く、助かっています。バスを2本乗り継ぐと、時間はかかりますが、自宅近くから病院の前まで行けます。救急にかかったときと手術当日は、タクシーで20分くらいでした。
バス停もメトロの駅もすぐ目の前、この坂を上った左手が母子棟 |
バスの中にはベビーカーや車椅子用の場所があり、そこに置いて、シートベルトを着けます。時々乗り合わせた人から「かわいいわね~」「男の子?女の子?何ヶ月?」「お名前は?」など話しかけられ、今日はおじいちゃんおばあちゃん他、周りの人たちに温かく見守られ、特におじいちゃんにたくさん話しかけられた娘でした。同じバス停で降りたその方は別れぎわ娘に「それではルナちゃん、お会いできてうれしかったです。これからも元気に大きくなるんですよ。」といわれました。
病院でも、小さい娘を連れて来ているためか、次の予約の際になるべく待たなくていいように手配してくれたり、処置室で私が最後だからと、そのままゆっくり授乳させてもらえたり、医師の診察中に泣いていた娘を抱っこしててくれたりと、とてもうれしい心遣いをいただきました。授乳に関して若い男性医師よりも詳しいベテラン看護婦さんが、傷口にヨードを使うのはやめて、銀加工のパッチにしましょうと医師に言ってくれたりしたのも助かりました。ヨード剤は赤ちゃんが舐めると甲状腺に高度に溜まるから、これからも使わないように言うのよ、と教えてくれました。
イタリアに住んでいた時にも感じましたが、大ざっぱでいい加減なところが良く出ることがあります。例えば、ガーゼなどがばっと一掴み、そんなになくてもいいのにと思うほどくれたり、銀加工の高価なパッチも惜しみなく多めにくれたりします。このパッチ、診療所の助産師さんが見て「それすごく高いのよね~、さすが違うわね」みたいなことをヒソヒソと話してました。ふむふむ、なるほどと思って聞いていた私。銀は消炎や抗菌作用があり、良いのだそうです。
パッチの袋、スウェーデン製です |
みなさんの温かいまなざしや心遣いに感謝です。こちらの病院で感じる、無駄話ゼロで効率重視ではない、好奇心と少しの余裕が好きです。手術日には、救急で一度しか会わないだろう看護師さんが点滴の準備をしながら、私の仕事の話になり、音楽や楽器の話で盛り上がりました。針は一回目失敗で、2度刺されましたけど(笑)
通院が続く今週、先日はサンドイッチを持っていき、晴天でぽかぽかだったので、終わってから外でピクニックしました。
まだ炎症があるようですが、早く治まればいいなと思います。