今日はきれいな秋晴れ。朝10時から、Auditori大ホールにてOBC(カタルーニャ州立バルセロナ交響楽団)のゲネプロを聴いてきました。Jan Willem de Vriend指揮。
モーツァルトとハイドンのプログラムで、前半モーツァルトのフィガロの結婚の序曲、ハイドンの交響曲103番、そして後半がモーツァルトのピアノ協奏曲9番でした。
フィガロの序曲は生き生きとしていて、本当に素晴らしかった!私は指揮者の虜になりました。動きが明快で欲しい性格が一目瞭然。時に笑顔で踊るように振っていました。息を呑むように見入ってしまいました。
ゲネプロの聴衆は1階席に20人ほど、2階席には中学生くらいの団体がいたので、マエストロからの簡単な挨拶とお話がありました。
序曲は普通フォルテで始まることが多いが、これはピアノで始まり、いろんな人がそれぞれ目当ての人を誘惑するように、蛇がりんごを目指してひょろひょろしてる感じとのお言葉。なるほど。
ハイドンのシンフォニーもユーモアたっぷり、色彩豊かで、オペラを見ているかのような感覚でとても楽しかったです。完全なコンサート形式ではなく、マエストロがやり直すとろもあり、とても興味深く、表情がガラッと変わるのが分かり、興奮しました。
後半は、ピアノのKrintian Bezuidenhoutが登場、協奏曲も美しかったです。ピアニストがどういう風に弾くのか、間近で見られて面白かったです。
お客さんが入っていないので、普段より多い残響が心地よく、たっぷり2時間、夢のような時間を楽しませてもらいました。
興奮に酔いつつ、バルでコーヒーをいただいた後は、マッサージ士さんのところまで初めて徒歩で行ってみました。思ったより早く、40分弱で着きました。メトロを使っても30分かかるのでびっくり。
歩くといろいろ発見できるのも楽しいです。
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パブロ・ネルーダ広場 |
さて、お義母さんとバルセロナ散歩最終日は、今月始まったばかりの展覧会へ。
Mapfre財団にて来年1月10日まで開催中。入場無料。
オルセー美術館とオランジュリー美術館からゴッホやマティスなど70点以上の作品が来ています。大きすぎない会場がちょうどよく、ゆっくり楽しむことができました。
財団の建物自体も美しかったです。
お茶休憩をした後は、ちょうどその日の夜にライトアップされていたカサ・バトリョへ。
乳がん関連のイベントだったようで、きれいなピンク色になっていました。
おまけ。
今日はバルセロナも祝日でした。
午前中のお茶のお稽古の後は、夫とお義母さんと合流して、世界遺産のサン・パウ・モダニズム区域を見学してきました。
8ユーロの入場料を払って、内部をじっくり見ました。細かい装飾が美しかったです。
この天井部分、カタルーニャ音楽堂のものに似てると思えば、同じ建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネー(Lluís Domènech i Montaner)による作品でした。万華鏡のような装飾が特徴的です。
今月9日から来月29日まで開催中の、日本の写真展~1970年代から現在まで~を見ることもできました。
来客のあるたびに、少しずつバルセロナを発見しています。
先月からお茶のお稽古を始めました。
まだまだ道具もありませんが、ゼロからゆっくり教わり、温かいお茶をいただくのが楽しみです。
今日のお茶碗は、先生がイギリスの骨董市で買われたものでした。写真は撮り損ねましたが、秋を思わせるしっとりした色合いに、美しい金継ぎが施されていました。先生と共にいろんな場所を旅行してきたお茶碗だそうです。
色合いと、そして金継ぎされていることから、10月にしか使えないお茶碗とのこと。11月から新茶をいただくから、その前の10月は名残の月で、そのような意味から、一度壊れて修理されたものを使ったりするそうです。
いや~たったの1時間半のうちに、いろんなことを伺いました。興味津々。知らないことを教わる楽しみは、すごく久しぶりの感覚です。歩き方から座り方、立ち方、何から何まで初めてで、面白いです。
月ごとに変わるお軸。今月は「一声雁」と書かれていました。
バルセロナで、こんなことを始めるとは思っていませんでした。
また楽しみが増えました☆ 焦らず少しずつ習得していきたいと思います。