2012年4月23日月曜日

今日は「本の日」サン・ジョルディ


今日はサン・ジョルディ、本の日です。
カタルーニャでは男性がバラを、女性は本を贈るという伝統があります。

去年は特に何かをお互いに贈りあうこともなかったしなぁ・・・なんて思いながら朝、語学学校へ行くと、途中で道一杯に本やお花を売る屋台が出ていて、にぎやかでした。

クラスでは先生が皆に早速、「お花を贈った?お花をもらった?」と質問するのですが、さすがにまだ朝の10時、とりあえず語学学校に行ってから午後に考える、という人が多かったようです。

セルバンテスとシェークスピアの没年が共に1616年の4月23日であることなどから、ユネスコが本の日に認定しているそうです。(先生談)

今日は本の日にちなんで、クラスでは本に関するミニ・プレゼンテーションがあり、それぞれ自分の国の有名な作家、好きな作家について5分ずつほど発表しました。

私は夏目漱石と「吾輩は猫である」について準備。ウィキペディアの日本語とスペイン語に目を通して、言いたいことを短くまとめて、最後に見せたらウケるかなと漱石が印刷されている千円札を持参して、無事に発表できました!先生には事前に、丸暗記はダメ、書いたものを読み上げるのもダメ、といわれていたので、確かになぁと思いつつ、これはちょっと練習した方が良さそうと思い、友達と夫を相手に、何度かリハーサルをしました。

学校の小さな本の売店では、今日に限り10%オフだったので、記念にコースが奨励する本を購入しました。そして家に帰ると、お昼に帰ってきた夫が何だか一瞬かしこまったので、何かまずいことでもあったのかと思いきや、バラをくれました。み~んながしてるから真似してるだけと分かっていても、やっぱりうれしいものですね。ありがとう。

4ヶ月のスペイン語コースも残すところあと1ヶ月ちょいになり、最終試験がちらついてきました。時々クラスであるミニ試験の出来が思った以上に悪くてめげたこともあるけど、最後まで頑張ります!!

2012年4月15日日曜日

ロマン派との再会


最近ロマン派の作品に夢中になっています。
友人の卒業演奏会でシューマンやシューベルトのリード歌曲を演奏するために、学校にちょくちょく通ってはフォルテピアノをさらってきました。

この時代のフォルテピアノを触るのは初めてで、下にある木のペダルをおっかなびっくり使い、ヒストリカル・クラリネットのコッポラ先生のレッスンで、「トモコ!そこはソルディーノ!」と突然言われてどれを押していいのか分からずにパニック、なんて情けないこともありました(汗)

毎回、触るたびに新たな発見の連続で、どんな音がでるか、感触と出る音がだんだん繋がっていくようで、本当に面白い。そして何よりも、もう思い出せないくらい昔(13年以上前のことです)に弾いていたロマン派の世界はあまりに新鮮で魅力的で、リハーサルのたびに歌のラインの美しさと時代独特の和声の美しさに鳥肌ものでした。

イタリア留学時代に、はじめてモンテヴェルディの音楽に出会ったとき、その和声の世界に鳥肌が立ったのと同じような感覚でした。

私は、何でも始めての出会いが好きです。
演奏会などでも、自分のよく知っている曲が聴きたいと思う方が多いようですが、すごく不思議です。自分の知らない世界、知らない音楽に触れてみる方がずっと面白いのになぁと。

ピアノ時代にロマン派の作品を弾いていたとは言っても、室内楽の経験はありませんから、とても新鮮でものすごく惹きつけられました。歌手と同じように呼吸をして演奏するのが、最大の醍醐味かもしれません。

そんなこんなで、目下、ロマン派の音の世界に夢中な私でありますが、明後日、無事弾けるように頑張りたいと思います。何を隠そう、ペダルの使い分けが不安であります。シューベルトの岩の上の羊飼いでは、パーカッションのペダルも使うので、とにかく冷静に集中して実行するのみです!