2015年9月30日水曜日

11年ぶりの楽譜


11年前、コンクールのために製本した楽譜を使うことになりました!
バッハのチェンバロ協奏曲ニ短調は、2004年のブルージュのファイナルの課題曲で、残念ながらそのときに弾くことはできませんでしたが、ついに11月に初めて弾く機会ができました。

うっすら黄ばんで、テープはバリバリになっていますが、指使いとか、注意書きが懐かしいです。面白いことに、指使いは、その当時つけたものと違う方がより良く思えたりします。注意書きの箇所や内容は、今でも全く同じところで「危ない」と思う場所で、笑えます。

一度本番用に仕上げたものでも、さすがに11年前となると、すらすらとは弾けず、かなりさらい直しが必要そうです。

本当にいい曲!練習していても鳥肌が立ちます。今日は一日雨模様で風が強くて寒く、練習日和でした。
いただいた機会に感謝、そして素敵な演奏会になるよう頑張ります。

2015年9月22日火曜日

すっかり秋の風


9月も後半になり、風が秋らしくなってきました。

今月からEsmucも再開、15日から本格開始で授業が始まっています。
私は9日から15日までに5つの古楽科マスターの修了演奏会があり、オーボエ、ファゴット、歌、ヴァイオリン、ヴィオラの学生の伴奏をしました。

重なるリハーサルと本番と練習で、日に7~8時間弾く毎日でしたが、最後2日間の頭痛くらいで済み、ほっとしています。一日学校に缶詰状態の私を気遣ってくれる学生も多く、そのやさしさにずい分助けられました。

マヨルカ島から飛行機で聴きに来た親御さんからは、特産品のソーセージSobrassada(ソブラサーダ、パプリカ入りのスパイシーなペースト)をいただきました。生徒からリハーサルでいきなり「トモコは何でも食べる?ベジタリアンじゃないよね?」と聞かれ、以前このソーセージを自分の教授にプレゼントしたら、「私はベジタリアンだけど家内が喜びます」と言われたという笑い話もしてくれて、なんで突然そんな話になったのか、これで納得(笑)うちも、夫がさっそく味見してましたが、私も今夜いただいてみます。

9月は、バルセロナは夏祭りの月。
8月のグラシア祭から、サンツ、ポブレノウ地区に続き、9月末のメルセ祭があります。今年は18日から24日まで連日さまざまな催しがあり、バルセロナの祝日24日最終日が最大に盛り上がります。


巨人人形ジャガンたち ポブレノウ祭

カタルーニャの伝統「走る火」 ポブレノウ祭

24日はバルセロナのみ祝日なので、私は午後はみっちりTorderaでピアノのレッスンをしています。というわけで、午前中はお祭りに行きますよ!


メルセ祭の一環でアジア関連の行事があり、昨夜は吉田兄弟の吉田健一さんの津軽三味線のコンサートに行ってきました。はじめから終わりまで息をのむような素晴らしいコンサートで感動!!抜群のセンスとリズム感覚、完璧なプログラム構成、演奏中の素早い調弦など、すべてがプロフェッショナルすぎて脱帽でした。自分の楽器の完全なコントロール。どんなジャンルでも、優れた音楽家ってこういうことだよなと思った、熱い夜でした。



余韻の残るステージ

コンサート会場のあるCaixaForumアートギャラリー

会場を出たらきれいな夜景が

2015年9月3日木曜日

うれしいお付き合い



9月に入って、バルセロナも空気が涼しく秋めいてきました。

このところ、続けてうれしい再会がありました。

昨日は、グラシア地区を歩いていたら、もう1年以上会っていなかった友人夫妻に遭遇!ベビーカーでスヤスヤ寝ていた10ヶ月の娘さんにも初めて会えました。

ちょうど1年ほど前、エスムックの入学試験で伴奏したガンバの生徒の先生と会った際に、なんとその先生は友人(旦那さんの方)の叔母さまだったのです。世界は小さいねと笑ったのを思い出します。

そして今日は、日本へお見舞いの手紙を出しに郵便局へ行った帰りに、なんと以前スペイン語のクラスで一緒だったロシア人のおじさんが家の前にいたのです。

こんなところで何をしているのか訪ねると、奥さんがお店から出てくるのを待っていると。そうです、家の下は洋服のお直しやさん。彼らの住んでるところがエスムックに近いのと、息子さんがエスムックでバロックバイオリンを勉強している(これも知ったときにはあまりの偶然にびっくりしました!)というのがあり、おじさんには何度か偶然に会うことがありました。

今日はじめて知り合った奥さんと少しお喋りしていると、どうしてまだ家に来たことがないのかしら?住所持ってないの?というので、さっそく住所と連絡先をいただきました。いつでも遊びにきてね、旦那さんと、とうれしいお誘い。

なんか、うれしいなぁ。こういうお付き合い。
日本では初対面でお家に誘われることなんてめったにないし、またカップルで誘ってもらえるのもうれしいです。

この夏にも、フィンランド人のお家に夕食に招かれた際も、それも私だけでなく少なくとも他に5人くらいいましたが、アヴェックの招待ですと書いてありました。招待者のほとんどが未婚の学生でも、そのように書いてあったので、彼氏でも彼女でも、一緒にどうぞという意味です。文化の違いを感じました。

こういう機会は大切にしたいので、今日いただいた連絡先にお電話して、さっそくお邪魔してみたいと思います。手土産にはなにか日本のものを持っていったら喜ばれるかしら♪