2012年12月18日火曜日
終わりました~!
14日の近江楽堂での2回公演もおかげさまで無事終了いたしました!
お越しいただいた皆さん、お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。
一緒に演奏してくれたお二人にも感謝です。
じっくりリハーサルに取り組んで音楽作りができたのはうれしかったです。
近江楽堂ではまた千葉の会場とは異なる雰囲気と響きの中で、同じプログラムでも空気や響きの違いを感じながら、演奏もお話も、毎回違うお客さまを意識して新鮮な気持ちで臨みました。
2回目の夜の公演は、やはり集中力と体力面で個人的に難しかったところもありましたが、何事も経験ですね。これからの演奏会に生かしていきたいと思います。
1ヶ月の日本滞在もあっという間に終わりそうですが、先週末には家族と1泊で富士山の近くの忍野八海を見てきました。美しい自然の中でリフレッシュできました。
2012年12月10日月曜日
千葉公演終了
「クリスマスの夜に」千葉公演、おかげさまで満席にて終了しました!
かまがや木楽の家 第1回コンサートということで、50名のお客様とともに音楽を共有することができました。 天候にも恵まれ、きれいな景色に囲まれて、気持ちよく演奏できました。
お越しいただいた皆さま、関係者のみなさま、いつも応援してくださる方がた、そして会場設定などすべての準備をしてくれた家族に感謝です。ありがとうございました。
また、今回キャンセル待ちになってしまった方や、満席のために来られなかった方、たくさんの予約をいただき本当にありがとうございました。
これからも定期的に「かまがや木楽の家」コンサートシリーズを続けていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
金曜日の東京公演も、気を抜かずに2回公演に備えたいと思います。
明日は最後のリハーサルに行ってきます!
みなさまのお越しをお待ちしております。
かまがや木楽の家 演奏風景 |
2012年12月1日土曜日
リハーサル進行中
12月の演奏会「クリスマスの夜に」のリハーサル真っ只中です!
最近は後期バロックのものが多かったので、久しぶりの初期もの、気持ちいいです。
あぁ、やっぱり好きなんだなぁと思います。
久しぶりのミントーン、どきっとするくらい新鮮な長調と短調の移ろい、美しくシンプルなファクシミリ・・・ あ~こういうのって初期ものにしかないんだよなぁ。
イタリア留学時代を思い出します。
あの頃は本当にイタリアの初期バロックの声楽作品ばっかり弾いていました。
モンテヴェルディのマドリガーレを、それぞれバラバラのファクシミリのパート譜を見ながら弾くのはゲームみたいで楽しかった~!
今回のプログラムに、パレストリーナの曲がありますが、それはバッサーノの書いた装飾を歌い、リコーダーとチェンバロはそれぞれ自分で考えた装飾をつけて演奏します。
今日のリハーサルでリコーダーとお互いに合わせてみたのですが、ぶつかったり並行になっちゃったり、 かなり直す部分があるだろうなぁと想像していたのですが、数箇所ほどの修正で、思ったよりすんなり合ってしまってびっくりでした。ある所で、2人が全く同じパッセージを作っていたのには大爆笑!「来たっ」って感じで、片方が取りました(笑)
学生時代にしていたようなことを、今になっても実践して、それを実際に演奏する機会が持てるなんて、幸せなことだと思います。しかも当時の留学仲間と!
このところお天気がぱっとしませんが、曇っているほうが紅葉がきれいに見えるようです。
8日と14日、いい演奏会になるよう、楽しく準備したいと思います。
2012年11月19日月曜日
「クリスマスの夜に」演奏会のお知らせ
バルセロナも朝晩には冬の気配を感じるようになりました。
今日は帰国公演のご案内です!
12月8日と14日に「クリスマスの夜」と題して、ソプラノとリコーダーとチェンバロのアンサンブルで、イタリア初期バロックの作品を中心に、モンテヴェルディ、パレストリーナ、F.カッチーニなど、生誕にちなんだ曲を演奏します。イタリア留学中に出会ったメンバーで2回目の演奏会となります。今回の私のソロは、パスクイーニのパストラーレ、フレスコバルディのトッカータなどを予定しています。
8日の千葉公演は、おかげさまですでに満席となっていますが、14日の東京公演は昼・夜2回公演で、まだまだお席がありますので、どうぞお出かけください。
12月14日(金) 15時・19時開演
東京オペラシティー3F 近江楽堂
帰国まであと数日となりました。
演奏会のご案内などもろもろの準備をはじめ、先週末は新しいアンサンブルでヘンデルのカンタータを録音したりと、出発間際までバタバタしていますが、体調に気をつけて、元気に帰国したいと思います。
チケットご入用の方は、私までメールまたはこのブログで鍵コメントをいただければ前売り券をご用意いたします。みなさまのお越しをお待ちしております!
2012年10月18日木曜日
久しぶりのIl Giardino Armonico
昨日は、バルセロナのAuditori大ホールで、イタリアのバロックオーケストラIl Giardino Armonicoの演奏会を聴いてきました。
私がイタリアに留学したころ、日本で彼らのCDを聴いて、あの自由奔走な楽しい音楽に惹きこまれ、またミラノでは何度か演奏会を聴きに行ったのが懐かしく思い出されました。
留学中はそういう、いかにもイタリア的な、自由奔走でめちゃくちゃ楽しい古楽演奏にたくさん触れていたので、それが好きか嫌いか、良いか悪いか、などは別として、「音楽は楽しいもの」ということは私の中で確かなものになりました。そして、演奏者自身がステージで楽しんでいなければならない、ということも。
昨日もそのスタイルで、オーバーなパフォーマンスと楽しい演奏でした。でも、久しぶりにイタリア的なるものに接して、改めて、イタリア人だなぁと思いました。ちょっと気障だなぁとも。ちょっとやり過ぎ感があったけど、それは個人的な趣味として、いろいろな感想があると思うし、別にいいのです。
そして思ったのは、やりすぎくらいな楽しい音楽にたくさん触れておいてよかったなぁということです。どんな表現でも、自分が思った以上にやらないと、なかなか聴衆まで伝わらないのですが、オーバーなら取ればいいのですが、その逆ってものすごく大変なことなんです。
どこまでリスクを犯して、よりスリリングで楽しいものにするか、ってすごく難しい課題だと思います。もちろん、そういう性格の曲の場合の話ですが、ユーモアとか遊び心、スリリングなどきどき感とかって、「もっともっと」って言われて突然にはできないんですよね。
その辺は、日本の「とにかく間違えたらいけない」教育がマイナスに影響しているような気がします。その恐怖感で、すごく萎縮しちゃいます。こっちでレッスンしてもらったみたいに「もっと間違えていいから、もっとオーバーに、思いっきり弾くように」。私もそういうレッスンしてみたいなぁ。今日はなんだか音楽のつぶやきになりました。
久しぶりにコモ時代の先生や友人にも会えて、充実の夜でした。
私がイタリアに留学したころ、日本で彼らのCDを聴いて、あの自由奔走な楽しい音楽に惹きこまれ、またミラノでは何度か演奏会を聴きに行ったのが懐かしく思い出されました。
留学中はそういう、いかにもイタリア的な、自由奔走でめちゃくちゃ楽しい古楽演奏にたくさん触れていたので、それが好きか嫌いか、良いか悪いか、などは別として、「音楽は楽しいもの」ということは私の中で確かなものになりました。そして、演奏者自身がステージで楽しんでいなければならない、ということも。
昨日もそのスタイルで、オーバーなパフォーマンスと楽しい演奏でした。でも、久しぶりにイタリア的なるものに接して、改めて、イタリア人だなぁと思いました。ちょっと気障だなぁとも。ちょっとやり過ぎ感があったけど、それは個人的な趣味として、いろいろな感想があると思うし、別にいいのです。
そして思ったのは、やりすぎくらいな楽しい音楽にたくさん触れておいてよかったなぁということです。どんな表現でも、自分が思った以上にやらないと、なかなか聴衆まで伝わらないのですが、オーバーなら取ればいいのですが、その逆ってものすごく大変なことなんです。
どこまでリスクを犯して、よりスリリングで楽しいものにするか、ってすごく難しい課題だと思います。もちろん、そういう性格の曲の場合の話ですが、ユーモアとか遊び心、スリリングなどきどき感とかって、「もっともっと」って言われて突然にはできないんですよね。
その辺は、日本の「とにかく間違えたらいけない」教育がマイナスに影響しているような気がします。その恐怖感で、すごく萎縮しちゃいます。こっちでレッスンしてもらったみたいに「もっと間違えていいから、もっとオーバーに、思いっきり弾くように」。私もそういうレッスンしてみたいなぁ。今日はなんだか音楽のつぶやきになりました。
久しぶりにコモ時代の先生や友人にも会えて、充実の夜でした。
2012年9月24日月曜日
バルセロナ・コラル・アジア演奏会
昨日は、アジア合唱団「バルセロナ・コラル・アジア」初めての演奏会がありました。
22カ国から集まった約60名で、中国、韓国、インド、スペイン語、カタラン語、英語、そして日本のさくら、全7曲をそれぞれの言葉で歌いました!ハミングで歌うプッチーニの作品もありました。
改めて、22カ国から集まった60人ってすごいなぁと思います。うち約6割がアジア人。
本当に感動的でした。そしてなんて平和な活動でしょう!
途中、ソロやデュエットなどの小さなグループの発表もあり、中国人とパラグアイ人が歌った中国の歌、イラン人の歌とパーカッション、フィリピンの歌など、素晴らしかったです。
演奏会の最初に、照明を落とした中で、各国を代表して、中国・日本・バングラディッシュ・フィリピン・インド・イラン・南米・欧州・カタルーニャ出身者が、それぞれ名前と国、そして一言をその国の言葉で挨拶があったのも素敵でした。夫は欧州代表として、頑張っていました(笑)
最後はカタランの歌でしたが、途中、指揮のカルラスが客席の方に行って聴いていた時には、いろいろな思いを想像してしまって、泣きそうになってしまいました。
本当に素敵な演奏会でした。これからもこの仲間と、新たな曲に出会えると思うととてもうれしいです。
実は、同じ日の夜7時から夫はオルフェオ・カタラ合唱団でモーツァルトのレクイエムの本番があり、2つの会場が近かったので、私もそれを聴いてから行ったのですが、エンリコ・オノーフリ指揮のレクイエム、素晴らしかったです。ちょっとした演出もあって、暗く落とした照明の中、約80人の合唱団の一人一人がライトを持って、小さく歌いながらの入場はすごく良かったです。
演奏中もずっとライトを足元に置いたままで、独特の雰囲気を醸し出していました。
入場が終わったところ(カタルーニャ音楽堂) |
2012年9月15日土曜日
いただきもの
夏休みの3ヵ月半、ピアノのレッスンをしていた男の子の親御さんからいただきました。
お菓子はバルセロナの地元のお店で買ったそうですが、まさしく日本のおかきで、おいしかったです。私も買いに行ってみようっと。
そして、市内の美術館など7箇所入れるカードArticketを3枚譲ってもらいました!
夏休みにお目当ての場所をご家族で訪れて、その残りをいただいたのですが、まだたくさん残っていて、12月の期限までに何箇所か行ってみたいと思っています。
ちょうどバルセロナに遊びに来ていた夫の妹とその親友と4人で、さっそくバルセロナ現代美術館(MACBA)に行ってみました。
外のテラスもモダンでした |
夫は入場券を買ったのですが、キャンペーン中の8ユーロの年間パスを買い、どうせなら一緒に行けるようにと私も買いました!
広くて気持ちいい館内には、見切れないほどの展示があり、楽しめました。また夏の週末限定で、テラスでビールが無料で飲めて、リラックスしてしまいました。
このArticketは、1枚30ユーロで3ヶ月有効。場所によっては、2箇所も入ればほとんど元が取れちゃうので、とってもお得です。住んでる人はもちろん、旅行者にもお勧めです!
2012年8月30日木曜日
盗られたお財布が戻ってきた!
実は・・・2週間前にスリに遭って、かばんの中からお財布だけ盗られてしまったのですが、なんと、一昨日警察から電話があって、私のNIE(外国人IDカード)やクレジットカードなどが見つかったら取りに来るように、とのことで、今日行って来ました。
そこまで取りに行かなくても、1週間くらいで、最寄の警察に届けることもできると言われたのですが、ちょうど週末には演奏会でオランダに行く予定もあり、ちょっと遠かったのですが片道1時間くらいかけて指定の署まで行ってきました。
さて、立派な建物に入って、入り口のセキュリティーの人にパスポートを見せて、指示された内線番号にかけてもらって少し待つと、中から担当者が現れて私のお財布を持ってきてくれました!言われたとおりにサインをして、受け取りました。
「すご~い、全部ある~!」と感動していた私に、セキュリティーがぼそっと「現金は無いけどね」と。まぁ盗まれたんだからまさか現金までそのまま入っているとは思っていないけど、それにしても盗まれたものが戻ってくるってやっぱりすごい。イタリアとスペインの身分証明証、クレジットカードや保険証、Bicingの自転車カードや学校のコピーカード、図書館のカードなど、本当に現金以外すべてそのままでした。
クレジットカードはすぐにブロックして、同時に新しいのを発行してもらい、Bicingのカードも盗られた際の再発行手続きをしました。どちらもウェブサイトから簡単に手続きできて、3,4日で郵送されてきました。保険証も同様に手続きをして今届くのを待っています。
ちょっと複雑なNIEについては、どうしたものかとネットで調べていたら、数日後に市のObjetos Perdidos(忘れ物・失くし物)のオフィスに行ったらあったという話や、盗難届けを出した警察で、NIEの再発行は見つかるかもしれないから1週間くらい待ってからするように言われた話、ごみ収集所でNIEが見つかった場合そこに書いてある住所に送るシステムがあるという話、 実際に警察から電話があって取りに行った人の体験談などがあり、それらを参考に、私も1週間後にまず失くし物のオフィスに行ってみましたがハズレ。名前とNIE番号、電話番号を残して、もし出てきたら連絡をくれるということに。そこでは、NIEの再発行は、もし特に必要ないなら3週間から1ヶ月くらい待つといいと言われました。
そして、被害後12日目に警察から連絡があったというわけです。
なんだかこんな話は書くのがためらわれたけど、私も実際に、同じような経験をした人の話がとても役に立ったし、それならばと思い、お財布もめでたく戻ってきたので、書いてみました。
いやはや、2度あることは・・・にならないように、これからはもう絶対にいつでも手をかばんの上に置くか抱えるようにします。それにしても、バルセロナのスリや盗難の軽犯罪の数はハンパじゃない気がしますが、プロフェッショナルすぎて気味が悪いです。たすきがけにして体に密着していたカバンを、どうやって誰にも気づかれずに開けてお財布だけ盗る、なんてことができるんだろう。もう毎日いろんなカバンで練習してるんじゃないかって思います。しかも、ベルトみたいな金具の、ファスナーとかより開け閉めが面倒なカバンだったのになぁ。魔法の噴水をうっとり眺めていた時にやられたと思うので、やっぱり、何かに気をとられている時がいけませんね。猛反省。
バルセロナはとってもいい街ですが、これだけはお気をつけください!
今日は、久しぶりの雨で、涼しかったです。
今度の日曜日は、オランダのユトレヒトで演奏会です。明日は仲間と最後のリハーサル。
せっかくの機会なので、演奏会のあと2日ほど夫とアムステルダムを観て来ます!
2012年8月24日金曜日
真夏の午後は図書館へ
ポブレノウの市立図書館 |
バルセロナも8月後半になり、真夏日が続いています。
今まで室内は27度だったのですが、最近29度になりました。そして海の近くなので日本ほどではないにしても、湿度がかなりあります。
クーラーのないウチは(というかこちらでは家庭には無いのが一般的ですが)、このところ午後になるとモーレツに暑くなり、練習はおろか、パソコンさえも暑くて使っていられないし、昼寝をするにしても、その時間帯はちょうど寝室に日が差すので、図書館にパソコンを持参して、避暑に通っています。
これがなかなか集中できてよいのであります。体力も温存できます。
午前中は練習して、お昼を食べたら図書館へ。無料で自分のPCを接続できるので、集中的にメールを書いたり事務的なことをしています。ちょっと疲れたら本を読んだり、借りる映画を探したりという楽しみも。ゆっくり新聞を読むのも好きです。
平日は夜8時半まで開いていて、幸運にも最寄のポブレノウの図書館は夏休みも開館、そして今は夏休みでやっていませんが、普段は平日に夜間勉強室というのが夜中の1時ごろまで開いているんです!!すごいサービスですよね。夜中に静まり返った図書館で・・・勉強はかどるだろうなぁ(笑)
図書館の前の広場 |
昨日の夜8時半、きれいな空がひろがっていました |
他の暑さ対策は、冷水シャワーを浴びてます。海水浴も水温24度くらいですから体が冷えて、その後汗をかかなくていいです。こんなに暑いのもきっと一年のうち合計2週間もないでしょうから、乗り切れそうです。
みなさんも、夏ばてなどしないよう、無理せずゆっくりいきましょう。
2012年8月21日火曜日
幼なじみと再会!
まぶしくて目が・・・(グエル公園) |
なんと、先週はバルセロナで幼なじみのSちゃんと再会しました!
主に小学生の時に毎日のように一緒に遊んだ近所の友達で、突然「鎌ヶ谷のSです」というタイトルのメールが来たときにはびっくりやら可笑しいやら、タイトルがマイナーすぎて一人笑ってしまいましたが、とてもうれしかったです。
女友達と2人でヨーロッパ鉄道25日間の旅の終盤で、2日間のバルセロナ滞在でした。
ある日ちょっとガイドブックを開いて、2日間の予定をなんとなく考えておいたので、何とか主要なものを見られて、海水浴までできたから、きっと喜んでもらえたであろうと自負しております(笑)
長旅できっと日本食が恋しくなるころかなぁと思って、着いた日のお昼は家で手巻き寿司を。
まともに会ったのはきっと15年ぶりくらいだったので、お昼のあと話しが盛り上がって午後の予定が危うくなってしまったけれど、本当に楽しかった!お友達にはマイナーな話が多くて悪かったけれど、許しておくれ。
何度行っても美しいグエル公園 |
そしてやっぱりスペインに来たらタパス。パリ行きの夜行に乗る前にしっかりいただきました~
近所のお気に入りのお店La Tertulia |
大人になってからこんなにおしゃべりしたのは初めてで、新たな素敵な発見がたくさんありました。最後まで楽しい旅を続けて、元気に日本に帰っておくれ~
(Sちゃんはいくつか年下なので、どこかお母さんのような気持ちになってしまうのであります)
2012年8月14日火曜日
蚊帳
毎晩、蚊に攻撃され、夜中に何度も起きてまともに寝られない夜が続き、いい加減に対策を考えないと・・・と思いつつズルズルと先延ばしにしていたところ、ついに蚊帳を買って吊るしました!
あぁ、これで安眠が戻ってきました。
日本の熱帯夜ほどではないですが、やはり暑いので、快眠とは言えませんが、これで思う存分に窓を開けてバンバン風を通して寝られます。
そういえば、ミラノでも夏はずっと蚊帳の中で寝ていました。
こちらには網戸がないので、これで少なくとも寝る場所だけは守る、ということになります。
家の中ではしょっちゅう刺されるのに、外ではほとんど刺されないのが不思議です。
夏の外食は、皆こぞって外のテラスで楽しみますが、確かに日本より蚊が少ないからこういうことが可能であり、文化になったんだろうなぁと想像します。
明日は8月15日、Ferragosto(聖母昇天祭)の休日です。
皆さんもよいお盆休みを!
2012年7月13日金曜日
演奏会
ジローナ |
10日と11日の演奏会が無事終わりました。
聴きに来てくださった皆さん、どうもありがとうございました!
モーツァルトのトリオは、どういうわけか本番が近くなって突然あるパッセージが弾けなくなり、心配だったのですが、当日はそのパッセージも突っ掛からずに成功、ヴァンハルのソナタ共に仲間と最大限にオペラ・ブッファの世界を楽しむことができました。
翌日のジローナの演奏会は、会場が半分外という感じで、リハーサル中に蚊に刺されまくり、うっかりしました。私たちの控え室は完全に外で、これもまたなかなか出来ない経験でした。リコーダー奏者のお母さんに虫除けスプレーを持ってきてもらったので、本番は大丈夫でした。次からは、虫対策もしっかりします!
半外の会場、調律風景 |
さて、虫以外にも予期せぬハプニングがあり、なんと終盤で停電!一番最後の曲の1楽章を演奏している時でした。その辺一帯の停電だったようで、すぐに戻らず、スタッフがろうそくの灯りをたくさん持ってきてくれて、さらに携帯電話のアプリで楽譜を照らして、あるお客さんが私のためにずっと後ろで立って照らし続けてくれました。後から、リコーダー奏者の生徒さんの親御さんだったと知りました。それにしても、ハプニングのおかげでお客さんとの一体感が一気に高まり、またとない素敵な演奏会となりました。
普通の演奏写真は、ホームページに載せますので、そちらもどうぞご覧ください。
それではみなさんも、良い週末を!
私たちはちょっと息抜きに、1泊でTarragonaに行ってまいります!
2012年6月30日土曜日
夏至のお祭り「サン・ジョアン」
突然に頼まれたコンクールの伴奏(ベートーヴェンのピアノとチェロのためのソナタは伴奏じゃなく、これが一番大変なのですが)の仕事で、譜読みと練習で大焦りの今日この頃ですが、7月になってしまう前に先週末のお祭りのことを書いておきます。
先週の土曜日23日の夜は、カタルーニャで盛大に行われる夏至のお祭りがありました。
その日は昼間からいたるところで爆竹の音が聞こえ、夜には街中で花火が上がり、私たちは夕食のあと近くのビーチに行って、夜中の1時ごろまで1時間半ほど美しい花火を満喫しました。
バルセロナの海岸沿いの方々で上がっていたので、見るのも忙しいくらい華やかで、延々と続いていました。
まだまだ見ていたい気持ちの中、それでもかなり体が冷えてしまったので引き上げました。家に帰ってからも外は花火や何かの爆発音が続き、明け方までなかなか眠れない夏至の夜でした(笑)Nit del foc (火の夜)という、まさしく名前どおり!
夕方から街の中心部から火を持った行列が出発して、市内の各地へ持っていかれると聞いていたのですが、私たちの住むポブレノウにもやってきました。
ちょうど夕食をとっていた外のテラス席の横を通過!かなりブレてますが、雰囲気は伝わるかな。リズミカルな音楽と火の行列でした。そして皆の真似をして夫も花火を購入、夜ビーチに持っていって噴水のような花火をふたつ楽しみました。
2012年6月3日日曜日
週末は・・・
今日の日曜日はうちでのんびりしています。
ブログを書いたり、撮った写真の整理をしたり。これってすごいリラックスになります。
昨日は12時からトラヴェルソの友達の卒演があり、C.P.E.バッハのトリオを弾いてきたので、朝からバタバタ。この時代にぴったりのフォルテピアノで演奏。ハンマーに革が付いていないので、チェンバロとピアノの中間のような独特の音色が、とても興味深かったです。 C.P.E.のソナタなんかをこの楽器で弾いたらそれはそれは素敵だろうなぁと思いました。いつか楽譜を持って部屋に忍び込んでみようかしら(笑)
さて、今週はスペイン語の会話と作文の試験が残っているので、頑張りますぞ。
ブログを書いたり、撮った写真の整理をしたり。これってすごいリラックスになります。
昨日は12時からトラヴェルソの友達の卒演があり、C.P.E.バッハのトリオを弾いてきたので、朝からバタバタ。この時代にぴったりのフォルテピアノで演奏。ハンマーに革が付いていないので、チェンバロとピアノの中間のような独特の音色が、とても興味深かったです。 C.P.E.のソナタなんかをこの楽器で弾いたらそれはそれは素敵だろうなぁと思いました。いつか楽譜を持って部屋に忍び込んでみようかしら(笑)
ヴェネツィアから戻ってすぐにスペイン語の試験があり、昨日のためのリハーサルやM.アンタイのレッスンなどが重なって、何を隠そうかなりバテバテ状態であります。
昨夜は友人を呼んで夕食。夫が久しぶりに腕を振るい、彼の得意料理メランザーネ・アッラ・パルミジャーノを作ってくれました。私は付け合せのブロッコリーを茹でたり、ブルスケッタ用のトマトソースを作ったくらい。最近、任せるときは思い切って任せて、台所から出ているくらいの方がスムーズに行くことを学び(笑)、実行中です。
こちらは前菜。さりげなくハムを一枚ずつふんわりとカッコよくお皿にのせていくなどは、私には真似できません。やっぱりこれは文化でしょうね~ 夫の希望で、ブロッコリー用に「味噌マヨ」ソースを作ったのですが、これは初めて試した友達(ちなみにアメリカ人とポルトガル人)からも大好評でした。このソースは母がいつも作っていたもので、昔八百屋さんから子供が美味しく野菜を食べられるよ、と教えてもらったとか。味噌とマヨネーズ1:3に砂糖も加えるので、確かに甘くて美味しいのです。
メインの前に前菜でかなりお腹一杯でしたが、久しぶりに夫の手料理を満喫、その後は家の目の前の広場に出て4人で30分ほどフリスビーで腹ごなしをしてから、ちゃんとデザートまでいただきました!
さて、今週はスペイン語の会話と作文の試験が残っているので、頑張りますぞ。
2012年6月2日土曜日
ヴェネツィアの5日間
夕暮れ時のサン・ジョルジョ島 |
先週の木曜日、朝に受け取った一通のメールが発端で、突然ヴェネツィアに行くことになりました。今日の午後3時の飛行機でヴェネツィアに来られるか?という内容にはさすがに驚きましたが、その後のやり取りで、予定していた通奏低音奏者が急に来られなくなったことや、サン・ジョルジョ島のチーニ財団で行われているフランスバロック音楽のセミナーでの伴奏と演奏会という大変魅力的な仕事であることを知り、二つ返事で引き受けました。
何件か入っていた他の予定を丁寧にキャンセルして、時計とにらめっこしながら荷造りと、バンバン送られてくる楽譜の印刷を時間ぎりぎりまでして、空港へ向かいました。アメリカ出張中で翌日戻る予定だった夫には、これからヴェネツィアに行って火曜日に戻るとメールをして!
ヴェネツィアに飛行機で入るのは初めてで、空港から市内までの1時間15分の船の旅は長かったけれど、晴天のもと潮風に吹かれながら気持ちよかったです。
セミナーの会場 |
毎朝9時から楽器の調律をはじめ、声楽の奨学生2人とヴェルサイユ・バロック音楽研究所の少年少女合唱団の4人の子供たち、ヴェネツィアの合唱団の子供2人とともに、ぐるぐると順番に私たちは夜の7時まで演奏しているという実に密な5日間でしたが、ヴェルサイユの子供たちの歌声の美しかったこと!忘れられない経験になりました。
|
パッラーディオによる美しい宮殿と中庭 |
演奏会場となった階段 |
28日の演奏会は、中庭に面した美しい階段が舞台となり、クレランボー、シャルパンティエ、カンプラなどの作品を演奏しました。
ヴェルサイユの子供たちと、夕食のレストランで |
彼らの美しい声は本当に素晴らしく、完璧な音程と大人顔負けの音楽表現に脱帽。聞いてみたら、週末と水曜を除く週4日間、一日4時間の練習をしているそうです。喉を冷やさないようにスカーフや上着の着用、必要以上に起立した状態でいない、など細やかなケアのもと、完全にプロフェッショナルな声楽家たちでした!まんまりかわいいので、一緒に撮ってもらった記念の一枚。
言葉は主にフランス語と英語で、その他話す相手によってイタリア語やスペイン語、そしてドイツ語も飛び交うという、頭が壊れるかと思うくらい刺激的な日々でした。フランスバロックにどっぷり浸かった4日間、素晴らしい仲間と先生方と共に、貴重な経験となりました。
おまけ:お手洗いに入った瞬間の景色、あまりの驚きに撮ってしまいました! |
2012年5月22日火曜日
合唱をはじめました
今月できたばかりのバルセロナの「アジア合唱団」で歌い始めました。
アジアの歌を原語で歌うのが目的で、プロ・アマ問わず、超多国籍の歌好きが集まった80人ほどの合唱団です。スペイン人は全体の2割くらいかなぁ。
練習は毎週月曜日の夜8時から9時半で、夫もちょうど来られる曜日だったので一緒に参加しています。昨日で3回目でしたが、これまでに、韓国、中国、日本の「さくら」、そしてアジアではないですがプッチーニの蝶々夫人の「言葉なしの歌」を始めました。一曲ずつ仕上げるのではなく、数曲を同時に少しずつ譜読みしていくのが面白いです。
圧倒的に男性が少ないので、まずは3声の作品からスタートしています。私はアルトパート。昨日、はじめてきれいなポリフォニーを聞くことができて、とても美しかったです。
夫が合唱団で歌っているのに感化されて、合唱っていいなぁ、やってみたいなぁと思っていたところ、ちょうどよい機会が訪れました。
これから更に、インド、バングラディッシュ、イランなど、かなり広い範囲のアジアの歌を取り上げるそうで、とても楽しみです。それぞれの国出身の仲間が発音を教えてくれるので、音の持つ異文化にぐっと一気に引き込まれるような感覚がたまらないです。
指揮の先生は、バルセロナ国立音楽院で教えている先生で、中国語を話すという、とてもアジアに興味のある人のようです。気さくでとても素敵な先生です。
練習会場のカサ・アジア。 遠くからでも目に留まる美しい建物です。
スペイン語を始めてから、スペイン語と日本語の交流会に参加したのがきっかけで知りました。アジア諸国の文化交流を図るための教室各種や映画放映など、様々な催し物があります。5月からは大震災1周年で、震災を扱ったドキュメンタリー放映会が毎週土曜日にあり、できる限り足を運んでいます。
モザイクが美しい内部 |
2012年5月15日火曜日
初めての乗馬!!
先週末は一泊で乗馬体験をしてきました!
レンタカーを借りて、バルセロナ市内から北に1時間ほどドライブして郊外のViver i Serrateixへ。本当にここであってるのかな、と思うくらい何もない田舎道を進んでいくと、馬のいる建物に到着しました。
まずは、みんなで馬の手入れから。
毛並みを整えて、毛やしっぽを梳かして、私と夫はSuperという名前の白い馬を担当しました。どんどん愛着がわいてきて、話しかけながら作業しました。
そして、体重に合わせてそれぞれ乗る馬を決めてもらい、馬の名前と性格を説明してもらいました。この子は気が散りやすいからみんなの真ん中で、とか、この子は草をいっぱい食べるからなるべく食べさせないように、とか、個性があって面白い。乗り方や手綱の持ち方、止まり方や歩き始める方法などを教わってから、一人ずつ乗って、いよいよ出発!
私の乗ったのはドゥーナという白い馬。特に注意点はなかったけれど、しょっぱなからむしゃむしゃ草を食べてて、道中(食べるのをやめさせるために)思いっきり手綱をひっぱって進まなければならず、手が痛くなりました・・・ 「トモコ、強くひっぱって!」と指示されるのですが、もうこれ以上引っ張れないというくらい、馬の首の力は強かったです。
でも、自然を満喫しながら、ドキドキわくわくの乗馬体験は、とても楽しかったです。
お散歩も終わりに近づいたころ、草を食べていたと思ったドゥーナが急に動いて、一瞬落とされそうになって、悲鳴を上げて必死に馬の首にしがみつくという怖い思いをしましたが、自分はパニック状態で何も覚えていません。怖いと思ったのと、バランスを崩したせいで脇の筋が痛かったことのみ。落ちずに済んでよかったです。
夜には久しぶりに空いっぱいに溢れる星を満喫、夜中鳥たちのさえずりに包まれて、豊かな自然に癒された週末でした。やっぱり自然はいいなぁ。
2012年4月23日月曜日
今日は「本の日」サン・ジョルディ
今日はサン・ジョルディ、本の日です。
カタルーニャでは男性がバラを、女性は本を贈るという伝統があります。
去年は特に何かをお互いに贈りあうこともなかったしなぁ・・・なんて思いながら朝、語学学校へ行くと、途中で道一杯に本やお花を売る屋台が出ていて、にぎやかでした。
クラスでは先生が皆に早速、「お花を贈った?お花をもらった?」と質問するのですが、さすがにまだ朝の10時、とりあえず語学学校に行ってから午後に考える、という人が多かったようです。
セルバンテスとシェークスピアの没年が共に1616年の4月23日であることなどから、ユネスコが本の日に認定しているそうです。(先生談)
今日は本の日にちなんで、クラスでは本に関するミニ・プレゼンテーションがあり、それぞれ自分の国の有名な作家、好きな作家について5分ずつほど発表しました。
私は夏目漱石と「吾輩は猫である」について準備。ウィキペディアの日本語とスペイン語に目を通して、言いたいことを短くまとめて、最後に見せたらウケるかなと漱石が印刷されている千円札を持参して、無事に発表できました!先生には事前に、丸暗記はダメ、書いたものを読み上げるのもダメ、といわれていたので、確かになぁと思いつつ、これはちょっと練習した方が良さそうと思い、友達と夫を相手に、何度かリハーサルをしました。
学校の小さな本の売店では、今日に限り10%オフだったので、記念にコースが奨励する本を購入しました。そして家に帰ると、お昼に帰ってきた夫が何だか一瞬かしこまったので、何かまずいことでもあったのかと思いきや、バラをくれました。み~んながしてるから真似してるだけと分かっていても、やっぱりうれしいものですね。ありがとう。
4ヶ月のスペイン語コースも残すところあと1ヶ月ちょいになり、最終試験がちらついてきました。時々クラスであるミニ試験の出来が思った以上に悪くてめげたこともあるけど、最後まで頑張ります!!
2012年4月15日日曜日
ロマン派との再会
最近ロマン派の作品に夢中になっています。
友人の卒業演奏会でシューマンやシューベルトのリード歌曲を演奏するために、学校にちょくちょく通ってはフォルテピアノをさらってきました。
この時代のフォルテピアノを触るのは初めてで、下にある木のペダルをおっかなびっくり使い、ヒストリカル・クラリネットのコッポラ先生のレッスンで、「トモコ!そこはソルディーノ!」と突然言われてどれを押していいのか分からずにパニック、なんて情けないこともありました(汗)
毎回、触るたびに新たな発見の連続で、どんな音がでるか、感触と出る音がだんだん繋がっていくようで、本当に面白い。そして何よりも、もう思い出せないくらい昔(13年以上前のことです)に弾いていたロマン派の世界はあまりに新鮮で魅力的で、リハーサルのたびに歌のラインの美しさと時代独特の和声の美しさに鳥肌ものでした。
イタリア留学時代に、はじめてモンテヴェルディの音楽に出会ったとき、その和声の世界に鳥肌が立ったのと同じような感覚でした。
私は、何でも始めての出会いが好きです。
演奏会などでも、自分のよく知っている曲が聴きたいと思う方が多いようですが、すごく不思議です。自分の知らない世界、知らない音楽に触れてみる方がずっと面白いのになぁと。
ピアノ時代にロマン派の作品を弾いていたとは言っても、室内楽の経験はありませんから、とても新鮮でものすごく惹きつけられました。歌手と同じように呼吸をして演奏するのが、最大の醍醐味かもしれません。
そんなこんなで、目下、ロマン派の音の世界に夢中な私でありますが、明後日、無事弾けるように頑張りたいと思います。何を隠そう、ペダルの使い分けが不安であります。シューベルトの岩の上の羊飼いでは、パーカッションのペダルも使うので、とにかく冷静に集中して実行するのみです!
2012年3月13日火曜日
久しぶりのイタリア
4ヶ月ぶりにイタリアに行ってきました。
3泊4日の短い時間でしたが、約1年半ぶりにコモの国立音楽院を訪ね、ミラノでは親友に再会と、良い滞在になりました。
音楽院からコモ湖までお散歩 |
本当は4月のパスクアの休みまで帰る予定はなかったのですが、夫がコモの音楽院で用事ができたので、急遽行ってきました。
ピアチェンツァでは、97歳の夫の祖母も連れ出してポー川沿いをお散歩したあと、そのまま夫の父方の祖母にも会いに行き、二人の祖母が揃って、とても貴重な時間を過ごしました。
イタリア人とフランス人の祖母と歴史的写真が撮れました |
フランス人の祖母がイタリア人の祖母を訪ねたのはこれがはじめてかも、と夫の母が言うのを聞いて、今日は良い日になったなぁ、と思いました。 違う言語でもおかまいなしに手を取り合って何やら話し合っている二人を見て、何ともいえない感動を覚えました。
後ろに見えるのがポー川 |
おばあちゃんの車椅子を順番に押して、温かい太陽に包まれて、心温まるひとときでした。
この日は大震災からちょうど1年。いろいろなことを思いながら歩きました。
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