2014年12月23日火曜日

風邪とメサイア

Auditori Municipal de Terrassa

本番3週間前に突然メサイアの出演依頼が来てから、ばたばたの日々でした。
結局自分で楽譜を購入、300ページに通奏低音の数字を付け終わったのがリハーサルの2日前、21日は何とか無事に1公演を終えました。

それにしても、2時間を越える大曲は、体力と集中力勝負のような本番でした。ころころと調性が変わるのもなかなか手ごわかったです。

調律のほか、切れいていた弦を2本自分で張り、演奏会前のリハーサルが終わったのが本番15分前!!演奏会用の黒い服着用で、化粧もして家を出てきて大正解でした。その15分で再度調律しなければならなかったし、トイレと水を飲みに舞台裏に一瞬引っ込んだだけでした。

そして何よりも辛かったのが、ずーっと長引いている風邪でした。
2週間たってやっと治ったと思っていたつかの間、再度同じ症状が戻ってきて、さすがに医者に診てもらいました。でも抗生物質は必要ないとのことで、解熱鎮痛剤と咳止めシロップの処方。そして、水分をよくとって、のどのためにタイムのお茶がいいから、それに蜂蜜とレモンを入れて飲むように勧められました。

普通のお医者さんが、薬以外の、こうしたアドバイスをくれるのは慣れないことで、何だかうれしかったです。


実は、その前にも咳がひどくて、職場にも水筒に入れて持っていって、毎日飽きるほど1週間近く飲んでいたのですが、医者に勧められて、それで楽になるならと、また作りました。

咳で寝られない夜が続いたのも辛かったです。だんだん寝られるようになって、いつもは当たり前で感じないけれど、「普通に寝られる」ということに、心底有難みを感じました。

なんだかんだ1ヶ月近くたちますが、まだ完治しておりません。
休む時間が無かったのも原因ですが、仕事とリハーサルと本番で、しょうがないですね。さすがに、かかり始めた翌日1日と咳でまともに演奏できなかった半日は仕事を休みました。他の人に移してもいけないし、学校中で同じような風邪が流行っていたので。

免疫力を高めるために、友人に勧められたエキナセアという植物からできたカプセル錠を飲んでいます。購入した薬局では、予防のために冬中飲んでる人もいると聞きました。私も試してみようかな。

27日にメサイア第2弾、そして28日は日本へ発ちます!!
みなさまもお元気でよいお年をお迎えください。

2014年12月2日火曜日

うれしいことがありました

今日も1日コレペティをしておりました。
そして今朝は、とってもうれしいことがありました!

ブレスが苦手な、20代の若い歌の学生さんがいるのですが、長いフレーズが難しく、ちょくちょくブレスをしているわりに、息が続かなくて苦しそうなのです。

レッスンでも指摘されることが多く、私もどうしたものかと思っていました。
そんな中、私が最近はじめた気功の動きで、息を完全に吐き切った後にすっと自動的に空気が入ってくる感覚を思い出しました。まだ肺の中に息が残ってる状態で吸うのと、感覚が全く違うのです。

すぐに息が足りなくなるということは、上手く吸えていない、ということは、上手く吐ききってないために、肺に十分なスペースがないのだろうと想像しました。だから肺をフルに活用していないのではないかと。それを手を動かしながら説明しました。

私の気功の体験談をしたあと、一緒に一つの動きをしてみました。しっかり息を吐ききるのよ、とアドヴァイスしました。なんだか、新たな発見があったような表情の彼女。

そして、その後にそれを意識して歌ってみたところ、まず声の音量が大きくアップ!これはびっくりしました。それに、長いフレーズの息のもち方も長くなり、笑顔の彼女!

自分のことのようにうれしかったです。
夕方、もう一度レッスン直後の彼女に会ったときに、どうだった?と聞いたら、上手くいった、先生には気功をするように言われたとニッコリ。

こうして、みんなの成長を見られるのが、一番うれしいです。
それでは、おやすみなさい~
 

2014年11月19日水曜日

演奏会のご案内

2015年1月7日 近江楽堂


次回の帰国演奏会のご案内です♪

来年1月に、アムステルダム在住のフォルテピアノ奏者、七條恵子さんとフォルテピアノデュオの演奏会を開催いたします。

昨年のクリスマスにバルセロナを訪れていた七條さんから、「バルセロナにいるのですが、ぜひ会いませんか?」という突然のうれしいメールが届いたのをきっかけに、今回の演奏会が実現しました。

プログラムは、モーツァルトの連弾ソナタを中心に、それぞれのソロを一曲ずつ取り入れました。私は、モーツァルトが恋心を寄せていたと言われる弟子の、アウエルンハマー嬢作曲による、魔笛のアリア「おいらは鳥刺し」の変奏曲を演奏します。

連弾曲は、二人の奏者の手がかなり密に交差するので、モーツァルトはさぞ楽しかっただろうと想像しつつ、楽しく練習しております(笑)

日時は以下の通りです。どうぞモーツァルトの楽しい連弾を聴きにいらしてください♪
みなさまのご来場お待ちしております。

*****

七條恵子&松岡友子 フォルテピアノデュオリサイタル

<東京公演>
2015年1月7日(水)19時開演 近江楽堂

<千葉公演>
2015年1月10日(土)14時開演 きらりホール
 
きらりホールは、私の地元鎌ヶ谷市に新しくできたホールで、今回初めて演奏します。当日は、ホールのピアノのほか、チェンバロとフォルテピアノの計3つの楽器を使用して、弾き比べもしますので、お楽しみに!(東京公演はフォルテピアノのみの演奏です)

両公演とも詳細はウェブサイトでご覧いただけます。チケットは、私へ直接ご連絡いただいてもご用意できます。

2015年1月10日 きらりホール

2014年11月3日月曜日

雷雨のバルセロナ


今日は明け方にすごい雷と雨、日中も雷と太陽、雨がザーッと降ったり止んだりの不思議な日でした。

バルセロナで雨がたくさん降るのは珍しいので、普段見られない景色が綺麗でした。
学校の横を通ると、大きな虹が!今朝は、8時半から職場の健康診断に行ってきました。


そして、今日はこんな面白い楽器を弾きました!


録音技術の授業にお邪魔して、歌の伴奏をしたのですが、チェンバロは運べないということで、先生お手製!の楽器で、フェッラーリは17世紀イタリアのクラヴィオルガノの音で弾きました!先生がオタクすぎて面白かったです。なんと、この先生、古楽界の著名演奏家たちの録音を広く手がけてきた方で・・・びっくりしました。

授業の後は、先生が住んでいるピレネーの住人19人の村の美しい写真を見せてくれたり、先生お気に入りの録音を拝聴したりと、長々と楽しませていただきました。

思いがけず、いい一日でした。



2014年10月27日月曜日

ポブレノウの小さなお祭り


少し前から、家のアパートの入り口のドアに、コッレフォック(走る火)の通り道になりますという、市の張り紙があり、土曜日の夜に通りました!

何のお祭りだったのか分かりませんが、巨人の人形がやってきたり、太鼓と楽器の行列、最後に走る火と爆竹の音で賑やか・・・を通り過ぎてすごかったです。リビングの窓から静かに鑑賞(笑)




スーパーに買い物に行ったら、家の前の広場で踊っていた人形が入り口に!
いつも人形が保管されてる図書館の近くです。



伝統を感じるひと時でした。

昨日から冬時間になり、18時には真っ暗で、一気に冬の気配が増しましたが、日中太陽の下はまだ暖かいです。いいお天気だった週末には、ふらっと散歩に出た浜辺で、ひと泳ぎしました。

栗や柿を美味しくいただいて、秋真盛りです。



2014年10月22日水曜日

グルックとモーツァルト@サンタンデール


先週末はサンタンデールに行ってきました。
グルック生誕300年を記念した演奏会は、月曜日にボティン財団のホールにて行われました。

朝10時半からは、中学生200人ほどを対象にした約1時間の演奏とお話。お話はスライド付きで実によく準備されていて、堅苦しくなく、所々で笑いが起きて、とても楽しく充実していました。後からその方に声をかけてみたら、ボティン財団の子供のための音楽講座をいつも企画・担当しているそうで、ご本人は作曲や音楽学関係の研究などが専門とのことでした。さすが!こういうものは、担当者の実力で全てが決まると思いました。

私たちはジーンズにスニーカーという普段着で演奏。音楽をより身近に感じてもらうには、こういうのもアリだと思いました。私もイタリアに留学したばかりのころ、先生たちのジーンズ姿に、良い意味でショックを受けた記憶があります。それ以来、自分がプロフェッショナルとしての能力・実力を最大に発揮できる服装で良いんだ、と確信しています。

少し話しがそれましたが、子供たちはかなり準備して来ていたようで、曲を聞いて作った作品がスライドで紹介されていました。モーツァルトのチェンバロ協奏曲の1楽章アレグロからは、喜び、エネルギー、自由、平和、などの言葉が選ばれ、それぞれのイメージで絵や貼り絵など。とても興味深かったです。お話の間に、ついカメラを取りに行って、写真を撮ってしまいました!とても和やかな雰囲気でした。

お話は常に聴衆席の方で、子供とのやりとりが盛んでした
私たちは朝から長い一日になりましたが、夜の本番も10時半ごろ無事終演、朝はチェンバロが調律されていなかったり、440と伝えてあったのに415だったり(!)、エアコンが入っていなくて、汗だくでかなり辛いコンディションだったりと、いろいろありましたが、終わりよければ全てよし。ハプニングは付き物です。焦らず慌てず・・・ですね。

グルック、モーツァルト、ソレール、ボッケリーニの美しい作品に触れられて、幸せでした。チェンバロ協奏曲は、カデンツ以外はヨハン・クリスチャン・バッハのピアノソナタの編曲ですが、楽しい曲でしたので、またどこかでぜひ演奏したいと思います。

演奏会場のボティン財団
おまけ


2014年9月26日金曜日

花火


一昨日24日の夜は、バルセロナのエスパーニャ広場近くで行われる花火大会がありました。

どこから見ようか夫と考え、エスパーニャ広場にあるショッピングモール最上階のレストラン街のどこかで夕飯を食べて、そこから見るのがいいかと思ったのですが、それにはレストランを選んで予約して・・・となかなか行き着くまでが大変で疲れてアイデア変更。

しかも、近くに行けば行くほどすごい人で、最寄り駅はメトロから出るのも大変な人ごみであろうと想像。結局たどり着いた案が、家の近くの浜辺から見てみようということに。

最近お気に入りでよく行く、近所のナポリピッツァのレストランで夕食の後、ちょうど始まる夜10時ちょっと前に到着。街中の人がみんなエスパーニャ広場の方に行っているのか、いつにも増してしーんと静かでほとんど人けもなし。

海に突き出した、なんと言うのか、そこから街を斜め後ろに眺める感じで、小さいながらもよく見えました!



海面に反射する感じもなかなか風情があり、静かな海でゆっくり鑑賞。これからは毎年ここで見るのが良さそうです。40分間、今年も楽しませてもらいました。今年初めてで最後の花火、見られて良かったです。


この花火大会は毎年9月末にあるのですが、初めて見に行ったのは5年前、交換留学でバルセロナに到着した翌日だった記憶です。今の夫が、花火の情報を教えてくれて、一人地図を片手にメトロに乗っていき、すごい人のなか、頭上に上がる大きな花火を見たのを思い出します。

2014年9月23日火曜日

バルセロナに戻りました


チューリヒ乗換えで、美しく夕日に染まるアルプスを眺めながら、バルセロナに帰ってきました。地球を感じるこういう瞬間は、とても好きです。自然の雄大さと人間の小ささを感じます。

今回の2週間の日本滞在はあっという間でしたが、バッハの音楽にどっぷり浸かり、その素晴らしさに改めて感動しました。

また、音楽(演奏会)を通じて得ることのできた新たな出会い、友人や親戚の人たちとの温かい交流もうれしかったです。お世話になった皆さま、そして応援くださった皆さまに、心より感謝いたします。そして、実家の木楽の家での演奏会のために何から何まで全て動いてくれた家族に感謝です。

近江楽堂では、楽器がよく鳴って、会場の響きにも助けられ、とても気持ちよく演奏することができました。今回はじめて演奏した「最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ」は、バッハにこんなストーリーのある曲があるなんて知らなかった、素敵な曲ですね、と多くの方に感想をいただき、うれしかったです。なかなか難しかった、最後の4声フーガも大きなハプニングなく弾けてホッとしました。私にとっても、いろいろな場面をリアルに想像させられる、とても興味深い一曲でした。

千葉公演 かまがや木楽の家 2014.9.20

バルセロナは昨晩は雨、今朝も曇っていましたが、だんだん青空が見えてきました。
コレペティもまた元気に再会できそうです。

日本を離れる寂しさと引き換えに、こっちに戻れば夫はもとより「おかえり」とカタラン語で迎えてくれる友達がいる温かみに、しみじみといろいろなことを感じながらスタートしたバルセロナ1日目です。

2014年9月14日日曜日

朝のお仕事!


今朝は、ちょっと庭の手入れなどしました。
虫や鳥の声を聞きながら、軽く汗を流して、気持ちよかったです。

まずは、ホールの窓4枚を洗いました。


きれいになって満足!ついでにお風呂とリビングの窓も。両親は雑草をひたすら抜いておりました。来週の演奏会に向けて、少しずつ準備。感謝です。

朝仕事で思い出すのは、昔ネパール旅行に行ったときのこと。
道で物を売る売り子のお姉さんが、「朝の商売ね、あなたいくら、あなたいくら」と日本語で!繰り返していたのが蘇ります。今日も家族で「朝のお仕事ね、朝の商売ね」と言って笑いました。こういう、いつまでも覚えていることってあるんですよね。懐かしい~ 

きれいなお花や虫たち。




ここには載せませんが、10センチくらいの毛虫もいました。


あとは、くもの巣取り。そこで生きてた蜘蛛さんには悪かったけれど、すっきりしました。

シャワーの後は練習、そして午後はテノールの友人が来て、来年の演奏会のための音出しをしました。今は父がチェロを練習中。練習場所も交代制です。もちろん、私が居るときは優先してくれますが(笑)あ、終わったみたいなので、練習再開しま~す。


2014年9月12日金曜日

リハーサル始まりました!

かまがや木楽の家

いよいよ来週のデュオリサイタルのリハーサルが始まりました~
こんなに涼しい9月は初めてです。クーラーなしで練習できるので体にもやさしくて助かりますね。

今回のメインプログラム、ガンバとチェンバロのためのソナタはいろいろな思い出があります♪
初めて弾いたのは、コモ国立音楽院の学生時代。バロックチェロの友人の期末試験と自分の室内楽の試験を兼ねて、第2番を弾きました。

第3番は今年、バルセロナでコレペティをしているカタルーニャ高等音楽院(ESMUC)の古楽科で、ガンバ教授のエマニュエル・バルサに頼まれて、生徒のレッスンで弾きました。3番は弾いたことがなく、突然だったので必死にさらって行ったのですが、生徒の方が全然弾けていなくてトホホな経験でした。先生もちょっと苦笑いになっておりました・・・

6月末にはESMUCの古楽科入試で、2番の1-2楽章を弾きました。8歳の時からガンバを弾いているという18歳の青年で、上手くてびっくりしました!2楽章はもう少し速いのはどうかとリクエストされたのですが、あまり上げるとこちらも左手が回らなくなるし、すでに十分に速いテンポだったので、音楽としてもそんなに速くなくていいのではとアドバイスしました。試験でも若さを感じるエネルギッシュな演奏に、思わず微笑んでしましました。

そして今年7月には、ESMUC古楽科のマスターのヴィオラ生徒2人が合同で行った修了演奏会で、1番と2番を弾きました。2番はヴィオラ用に転調されたものでした。
 
そしてそして来週は、今回初めてご一緒する品川聖さんと、全3曲をまとめて演奏します!聖さんとのデュオはどんなものになるのか、リハーサルを重ねていくのが楽しみです。3番はまともに合わせてみたことがなかったので、リハーサル初回をとても楽しみにしていました。こうして全部弾いてみると、どれも本当に良い曲なのですが、私は3番が一番好きかなぁ。

18日(木)は近江楽堂で19時から、20日(土)はかまがや木楽の家で14時からです!
どちらもまだ余裕がありますので、ガンバソナタを聴きに、ぜひ遊びにいらしてください♪


2014年8月25日月曜日

9月の演奏会のご案内 ♪

ブルージュ国際コンクールから戻り、あっという間に2週間が経ちました!
チェロで参加していた友人は見事入賞を果たし、私たち伴奏組みも本当にうれしい限りです。10日間の長いようで短かった充実の時間、音楽だけに集中した夢のような日々でした。彼の無伴奏バッハには感動で涙を流し、本当に忘れられない経験になりました。音楽やっててよかったなと心から思う場面がたくさんありました。

さて、今日は来月の帰国公演のお知らせです。
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の品川聖さんとデュオリサイタルで、バッハのガンバとチェンバロのためのソナタ全3曲、そしてチェンバロソロで「最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ」をお届けします。

画像をクリックすると大きくなります

~品川聖&松岡友子 デュオリサイタル~
 
東京公演 9月18日(木) 19時開演 近江楽堂
千葉公演 9月20日(土) 14時開演 かまがや木楽の家 (鎌ヶ谷市)

チェンバロソロは、今回初めての曲を選んでみました。今までバッハの作品ではパルティータや組曲を演奏することが多かったですが、少し違ったものを弾いてみたいという思いと、今回のプログラムとのバランスを考え、バッハではとても珍しい表題付きのカプリッチョを演奏します。ストーリーがありとても興味深い作品です。どうぞお楽しみに!

私にとってはじめてのオールバッハプログラム。なかなか弾き応えがあります。一人練習しながら音楽に熱くなっております!皆さまぜひ聴きにいらしてください。

詳細は私のウェブサイトからもご覧になれます。
チケットご入用の方、千葉公演ご予約は、私までご一報ください。
みなさまのご来場お待ちしております♪


2014年8月1日金曜日

ブルージュに来ています

一次予選会場の市庁舎

31日から開催されているブルージュ国際コンクールに来ています。今回は、チェロで参加の友人の伴奏をしています。何度来ても本当にうっとり美しい町です。

4日間の1次予選では、初日の一番最後に演奏しました。今日からさっそくセミファイナルの準備をしていますが、あいにく風邪でダウン。午前中の練習の後お昼を食べてからは、部屋に帰って寝込んでおりました(泣)いやはや、こんなときに引かなくてもいいのに・・・でもしょうがないです。セミファイナルまであとまだ4日あるので、それまでには絶対に回復します!

市庁舎内
楽器によって課題曲は異なりますが、マレの編曲作品は共通のようです。私たちはその他に、LanzettiとCorretteのソナタを演奏しました。一人20分です。昔チェンバロ部門に参加したときに立った懐かしい場所ですが、伴奏だとやはりかなり緊張度は違い、支え役としてベストを尽くしました。 ちなみに通奏低音豪華版で、さらにヴィオラ・ダ・ガンバも入って3人で演奏しています!

贅沢な練習会場の音楽院

お食事も満喫♪




音楽院とコンクール会場、宿泊場所をぐるぐると毎日2往復ほど、よく歩いています。石畳に慣れていないので、最初の2日は筋肉痛になりました。時間帯と進行方向によって景色が変わって、本当に美しく飽きないです。


2014年7月25日金曜日

La Sénia カタルーニャ最南端へ

Sant Bartomeu, La Sénia

前回の投稿が4月だったとは、我ながらびっくりしました。
大きく開いてしまいましたが、翌日に弾くものの心配をして過ごす日々の連続で、本当に余裕がありませんでした。2回体調を崩し、自分の心身の管理が行き届かず、歯がゆい思いもしましたが、今は元気が戻ってきました。

これだけ開いてしまうと、何から書いたらいいのか迷いますが、とりあえず、先週末の演奏会のことを書きます。

電車も通っていない人口6千人のLa Séniaという村の教会で、ソプラノとガンバのアンサンブルで、私はオルガンを弾きました。写真は撮り損ねましたが、モンセラット修道院にあるオルガンと同じ製作者によるオルガンがあり、美しい姿、音色、タッチでした。

バルセロナから海に沿って1時間半ほど南下したところは、カタルーニャの最南端でした。ちょうどバルセロナとバレンシアの真ん中で、どちらも約170キロと道路標識がありました。

移動手段を考えたり電車を調べたり、ホテル探しであくせくしてしまいましたが、プログラムはすでに何度か演奏しているので、現地に着いて音だしをしたら、あっという間に本番は無事に終わりました。

次はあくせくする前に、まず人に聞くことにします。助けを求めることを、もう少し上手くなりたいと思う今日この頃です。


2014年4月8日火曜日

コレペティのつぶやき

今日もなかなか密な一日でした。
4時間の間に15分あった唯一の休憩は、白熱したレッスンであっけなく消えました。

というわけで、ほぼぶっ続けで4時間。
本日のメニューは、

Nicolas de Krufft: ピアノとホルンのためのソナタ全楽章(ナチュラルホルンのレッスン)
Benedetto Ferrari: 声楽曲1曲(声楽のレッスン)
Jacchini: チェロと通奏低音のためのソナタ2曲(リハーサル)

そしてヴァイオリン科の発表会、生徒2名
Bomporti: Inventione IV
Veracini: Sonata XII
C.Ph.E. Bach: ガンバと通奏低音のためのソナタ(伴奏者によるおまけ!)
Biber: プレリュードそしてアリアと変奏

ホルンソナタはレッスンが面白くて音楽に没頭してしまい、時間を確認しなかったのはこの私であります。でも、休憩よりあのレッスンのほうが絶対に良かった!いつも家から持っていく500mlのお水マイボトルを、水が切れていたため持って行かなかったのもいけなかった。必要だったら学校で買おうと思っていても、このスケジュールではよほど意識しないと買いにいけない・・・

フォルテピアノの部屋は今日はとても暑くて、1時間半のレッスンでヘトヘトに。ヴァイオリンの発表会はほぼ10分遅れで部屋に到着。その前にいろんな時代、異なる楽器で3時間弾いた直後で、思わぬミスも。トホホでありました。

スケジュールの組み方や休みの確保など、まだまだ改善の余地が多いにあります。それでもなんとか病欠することもなく、無事あっという間に2ヶ月が終わりました。

今日はまだ6時間とか7時間でなかったから、帰宅してからは、週末に迫っている演奏会のための練習をするはずでしたが、気力と体力がなく諦めました。右手首がうっすら痛いのも気になります。これらのバランスをどうとるかも大きな課題です。

明日はまた新しい1日。今夜はゆっくり休んで・・・といいたいところですが、洗濯物を干して、食器を洗って、コレペティのスケジュール更新(今日決まったことや変更事項を公共のPCカレンダーに記入)をしてから休みます。できる範囲でいろいろ家事をしてくれる夫(最近、手伝ってもらうという考え方と概念をやめました)は、連日21時ー24時でマーラーの交響曲8番のリハーサルで不在なのです。なんだかんだ愚痴っても、こうしてお互い素晴らしい音楽にかかわっていられるのは、幸せなことだと思います。

来週からこちらは1週間のパスクアの春休みです。サハラの砂と大雨の去った後は、晴天が続いています。新緑がまぶしくなってきました。



2014年4月1日火曜日

ヘルマン・バウマン♪ホルンマスタークラス

昨日今日と2日間、Esmucでホルン奏者へルマン・バウマン氏のマスタークラスがありました。曲を一緒に準備していたナチュラルホルンの青年が、世界的歴史的ホルン奏者だよと熱く語るので、無知な私もそれなりこれはすごい人が来るんだ!と思って、どきどきわくわくしながら参加してきました。

この1ヶ月ほど、時間を見つけては練習していたNicolas de Krufft のホルンとピアノのためのソナタ(1812)。原題は、「ホルン又はチェロのオブリガート伴奏付きフォルテピアノのためのソナタ」ですから、あくまでピアノのためのソナタであり、ピアニストだった作曲家が書いたというのが良く分かります。

というわけで、3楽章からなる20分の楽しくて美しく素晴らしい作品を、時には日曜日に学校へ行って練習したり、それはそれは必死でした。こういうのは、本来フォルテピアノ科の生徒がじっくり先生と勉強してリハーサルを重ねて準備する方が、私が仕事の一部として限られた時間であくせくして準備するより確実に実り多く生徒のためになると思うのですが、こちらも頼まれれば断れない立場でもあり・・・

でも、とても実り多い経験になりました。最後は諦め半分、無理なことは無理だと思い、間違いを恐れるより、音楽を楽しもうという気持ちで取り組みました。

人前でこんなに音を飛ばしまくったのは始めての経験でしたが、もうしょうがない。これが私の限界だったし、風邪気味で薬を飲みながらよく頑張った!(笑)しかも、いつも練習していた作品に合ったフォルテピアノではなく、1700年代末のフォルテピアノが会場に用意されていたので、鍵盤は足りないわ、必要なペダルも揃っていないという悪条件が重なりました。それを前日に知ったので、直前の1時間は、わざとワルターモデルで練習して、高音が足りないのに慣れておきました。こんなの本当にあり得ないけれど。

あー本当に終わってよかった。80歳に近い白髪のバウマン氏のクラスはエネルギーに満ち溢れて素晴らしかったし、いかに歌うかということをたくさん言っていました。レッスンはほどんどメロディーを歌っていました。全部の音をちゃんと弾けなかったのは悔しいけれど、アンサンブルとして素敵な瞬間がたくさんあったし、こうしてまた新しい音楽に出会えて、心躍る経験ができたので、良しとします。

これでようやく来週末の演奏会の準備にもう少し集中できそうです。

最後の記念写真の後マエストロにプレゼントがありました

2014年3月19日水曜日

チェック柄の音符!!



今日は生まれて初めて、チェック柄の音符に出会いました!
18世紀のバルセロナ出身の作曲家Rabazaのカンタータが集められた手校譜です。

最近、スペインの18世紀初頭のSebastián Durón、José de Torresといった作曲家の声楽作品を弾いているのですが、どれも初めての作曲家で面白い!!ミラノで昔、ボリビアのバロック時代のキリスト生誕にちなんだ声楽曲を演奏したときのことを思い出しました。

独特のリズムや和声進行がすごく似ているのです!
イタリアとも全く異なる世界で、この非常にコミカルなところは、イタリアに勝るかもと思いました。

音楽におけるスペイン語は、イタリアでオルティスやアラホの本をなんとなく読んでみた時に目にしたくらいで、いくらイタリア語と似ているとはいっても、やはり理解するには程遠いものでした。それが今、毎日生活で使っている言語となり、カンタータやサルスエラに乗って聞こえてくると、ぐっと迫ってくる距離が全然違って、とてもワクワクします。

スペイン人の歌の先生が歌詞を喋るのを聞いているだけで、それはそれはすごかったです。
これもみな、イベリアバロック音楽をテーマに、卒業論文と演奏会を準備している生徒さんのおかげです。出会いに感謝です。

2014年3月16日日曜日

ピアノレッスン:うれしかったこと!


毎週金曜日のピアノレッスン。生徒はみなカタラン語を第1言語としますが、外国人の私にもだんだん慣れてきたようです。

特に子供たちとの関係は大人より難しく、今になってもまだ1度も笑顔を見せたことのなかった11歳の女の子のことが心配でした。ピアノの上達もゆっくりで、レッスンはどうしても真面目で重い空気になりがちで、他の先生には、ピアノ以外のことで彼女が興味をもてるような、ちょっとした会話ができるといいねとアドヴァイスをもらっていました。

でも、こちらから話しかけてもそっけない返事で、顔の表情も変わらず、内気で口数の少ない子で、どうしたら会話ができるかなぁと思っていたところ、去る金曜日にうれしいことがありました。

レッスン前に、左手にたくさんしていたブレスレットをはずしていたときに、これはいいチャンスかもしれないと思って、「きれいだねぇ、それ自分で作ったの?」と声をかけたら、「はい、この市場で買ったの以外は」と答えてくれて、さらに私がよく見て、一つ見覚えのあるのがあったので、それについて少し話していると、「よかったら一つ作ります」と言ってくれて、すごくうれしかったです。もちろん、喜んでお願いしました。

それは、いろんな色の輪ゴムを編んで作ったもので、すごい時間がかかるのかと思ったら、彼女曰く10分くらいでできるとのこと。実は少し前に、私の友達がそのようなブレスレットを同じく彼女のリコーダーの生徒からもらっていて、その写真を見ていたのです。今、子供たちの間で流行っているそうです。

おかげで、そんな話題に入れて、レッスンが終わってまたそれらを着けながら、ふっと思いついたように「何色が好きですか?」と聞かれたので、「うーん、私に合いそうと思うので任せるよ」と言うと、なんだかうれしそうに「OK」と言ってました。

私のが出来たら、その友達に話すよって言ったら、初めて笑ってくれました。本当にうれしかったです。気のせいか、レッスンの雰囲気も少し変わって、その子のことを少し知ることができました。レッスンを真面目にするのは大切だけど、こうして人間関係を上手に築いていくことも、すごく大切だなぁと思いました。

来週はもう少し練習してきてくれることを祈りつつ・・・(笑)


2014年3月11日火曜日

黙祷集会


今朝6時46分、バルセロナの海辺で黙祷集会がありました。
1分間、いろいろな思いや映像などがよみがえりました。

昨夜のうちに、私と夫の分と一つずつ用意しておいたろうそくを、出がけにうっかり持ち忘れたのが悔やまれますが、参加できたのでよかったです。

7時15分ごろには日が昇り、空の色が変わっていくのがきれいでした。

7時50分ごろ
今日も一日穏やかに過ごせますように。

2014年2月23日日曜日

フォルテピアノの日

左から:エラール(オリジナル)、フリッツ、ワルター2台

昨日は、Esmuc(カタルーニャ高等音楽院)で「フォルテピアノの日」が開催されました。一般公開で、申し込めば誰でも無料で参加できました。

フォルテピアノ科教授のArthur Schoonderwoerd氏による公開レッスン、友人の歌うミニコンサート、カンファレンス各種など盛りだくさんの、充実した一日でした。

ミニコンサートは、シュタイン(1792)モデルのフォルテピアノでC.P.E.バッハの歌曲と、フリッツ(1813)モデルの楽器でシューベルトの歌曲が演奏されました。たった50年しか違わない二人の作曲家の、とても異なる世界を垣間見ることができ、とても素敵な30分でした。

公開レッスン
公開レッスンは、一人15分の短いレッスンでしたが、フォルテピアノに初めて触れる、若いピアノの生徒さんたちに、フォルテピアノの魅力と難しさを発見して実体験してもらう、貴重な機会だったと思います。膝でなく足ペダルを使う楽器では、まず靴を脱ぐところからレッスンが始まります!

2014-2015年にEsmucで新設されるフォルテピアノ入門コースに先立って、ピアニスト、ピアノの生徒、ピアノの教師・教員を対象に、フォルテピアノを知ってもらうのが目的でしたが、100人もの人が集まり、モダンピアノを含む計6台のフォルテピアノの音色を聴いて、触れることができたのは、素晴らしい企画だったと思います。

私にとっても大変有益で、楽しい一日となりました。いろいろヒントも得られました!バルセロナのフォルテピアノ製作家Paul Poletti氏のカンファレンスもとても面白かったです。


2014年2月20日木曜日

2ヶ月ぶりのヨガ


今日は2ヶ月ぶりにヨガに行ってきました!
関節や筋肉を適度に使って気持ちよくストレッチされて、血が巡っていくのがわかりました。
最後の休息のときに、使った場所、とくに背中上部がポーっと温かかったです。

私がしているヨガは呼吸に合わせてゆっくりした動きを繰りかえす、ダイナミックヨガというものですが、自分の体を知る貴重な機会になっています。

関節や筋肉のストレッチや、普段使わない内部の小さな筋肉が目覚めて、呼吸と共に行なう動きは、集中力を高めつつリラックスできます。何も考えないで、今行なっていることのみに集中する訓練は、演奏する時にもすごく役立ちそうです。

毎回、背骨のカーブや肩や腕の位置を再確認させられて、生まれ変わったような気がします。
心地いい筋肉痛が来るかな。


 
昨日は桜を見つけました♪


2014年2月15日土曜日

コレペティ始まりました!

雪の降るなか成田を発ち、マイナス5度のモスクワ乗換えで、春のように暖かいバルセロナに戻ってきました。日中は20度にもなってます。

さて、戻った翌日から、カタルーニャ高等音楽院古楽科のコレペティの仕事が始まりました。1日目は計6時間、2日目はぶっ続けで5時間弾き、まさに時差ぼけを感じる暇も無く過ぎていきました。

歌のレッスンでの伴奏が多く、いろいろな生徒さんがいて面白かったです。ロッシーニなどが専門で、バロックのレッスンに来ていた人は、チェンバロが聞こえないくらいの声量で、ぶったまげました。いかにして言葉のアクセントに合わせるかが、レッスンの焦点でしたが、ある高音域でピアノにするように言われた彼が、「え!どうやってピアノにするんですか?1オクターブ下げるとか?」と言ったのには私が爆笑してしまいました。これは翌日にも突然思い出しては笑いが出ました。

いずれにしても、いろいろなレッスンを見ましたが、先生と生徒が大声でガハガハ笑い合っている場面に何度も遭遇して、すごくいいなぁと思いました。

バッハのガンバソナタの3番を一度合わせて欲しいというのもあり、当日に1時間半さらえるはずの予定が狂って20分になってしまい、猛練習して臨みましたが、生徒の方が弾けていなくて一安心。でも心臓に悪かったです。いやはや。そして片道15分の自転車通勤を2日したら脚が筋肉痛に!日本での運動不足がやばいです・・・もう治りましたが。

そしてたどりついた週末。夫は合唱団の演奏で早朝にリスボンへ発ったので、一人でゆっくり、事務仕事や家事などしつつ、休養したいと思います。

午後、海を見に散歩してきました。今日の海は緑に見えました。ビーチのカフェでコーヒーを飲もうかなと思いましたが、意外に風が強くて寒かったので、家に戻りました。エネルギーを充電して来週も頑張ります!みなさんもよい週末を♪




砂浜が壁のようになっていました