2016年9月19日月曜日

NIE更新手続き

最近雨が多く、一気に気温が下がって涼しくなりました。朝晩は寒いくらいです。

さて今日はスペインの滞在許可証(NIE)の更新手続きのため、5年ぶりに外国人事務局へ行って来ました。

Oficina de l'Extranjeria, Calle Murcia 42

事前にオンライン予約を済ませないといけないのですが、それがなかなか取れず大変でした。PCやスマホから一日何十回と試すのですが、一向に取れず、必要事項を全て打って最後に送信すると「現在予約は取れません」の繰り返し。

友人の紹介で、その辺に詳しい弁護士さんのところへ行き、提出書類について自分では調べきれないことや分からないことを、書き出して、聞いて来ました。

私の場合、結婚した場所がスペイン外なので、結婚証明書はイタリアの市役所でもらわないといけず、さらに証明書も2種類あり、またそれを翻訳や公印確認のアポスティーユをつける必要の有無など、弁護士さんに調べてもらってよかったです。

結局、結婚証明書はEstratto(抜粋)でよく、それはウィーン条約により複数の言語で書かれているので、翻訳の必要がありません。表はイタリア語とフランス語、裏面に他8ヶ国語で読めるようになっています。さらにアポスティーユをつける必要があるかどうかで、はじめ弁護士さんは必要があるといっていたのですが、私がかなりしつこく聞いて調べてもらったところ、結局、イタリアの結婚証明書もこのウィーン条約に入るということで、必要ないことが分かりました。

予約がなかなか取れないことも話し、平日の朝に挑戦するように(午後2時以降は意味がないとのこと)、また、最近水曜日に取れたから、水曜日がいいかもとアドヴァイスをもらい、まさしく、水曜日の10時半ごろたまたまやってみようかなぁと思ったら取れました!挑戦し始めてから2週間後くらいでした。

弁護士さんと確認した提出書類は以下の通り。(すべてコピーを1部用意、パスポートは全頁コピー)

・記入済み申請用紙EX19
・NIEのカード
・パスポート
・EU市民の配偶者のNIE
・同身分証明書(パスポートかCarta d'identita')
・結婚証明書
・Empadronamientoと同居証明(Convivencia)
・配偶者の前月の給料明細(Nomina)

これらを揃えて、行って来ました。
昔イタリアでは、まだ暗い早朝から外に並ばされ、中に入れてからも2時間列に並ぶというような悪夢の経験をしましたが、今は少しは改善されたのでしょうか。バルセロナは幸い、普通の時間帯の、自分の予約に指定された時間に行けばよく、中に入ってまず予約確認メールを印刷したものを見せて番号をもらい、待合フロアーの椅子にかけて待てます。

待合フロアーの画面に出てくる番号と音声アナウンスを逃さないように気をつけながら、待つこと45分で自分の番が来ました。13:10の予約で13:45に呼ばれたので、すごく長く待った感覚でしたが、実際はまぁまぁスムーズだったと思います。

自分の前に、自分と同じCの番号の人が20人近くいて、最初に番号が一人進むまで10分かかったので、そのときは3時間近く待つかもしれないと思いましたが、その後どんどん進んでよかったです。

窓口にいたのは10分足らずで、不備もなく、順調にステップ2に進めました。
同じような更新手続きをした友人らの丁寧なアドヴァイスに感謝です。このブログも少しでも誰かの役に立つかもしれないとの思いと、自分の覚書に。

順調に行けば2~3週間後に書類審査の結果OKが出て、次の指紋採取のための予約を取ります。そのアポイントから約1ヶ月で新しいカードができるハズ、という気のなが~い話であります。
スムーズに行くよう願うばかりです。

おまけに花火の写真。昨日まで10日間ほどポブレノウの夏祭りでした。最後の締めくくりの花火がビーチで15分ほどありました。街中でもちらほら花火が。



夏祭り中、うちの寝室のすぐ下で野外演奏会が計4夜行われ、寝られないので、友人宅に避難させてもらいました。本当に助かりました。

14階の友人家族のピソからの眺め。



2016年9月12日月曜日

夏休み明けの新学年



今朝は久しぶりに登校する子供たちと送りの親御さんたちで、家の前の広場が賑やかでした。子供たちは6月中ごろから約3ヶ月の夏休みでした。

エスムックも9月1日から学校が開き、いわゆる始業は14日。同じ頃に、マスターの学生の修了演奏会があり、ヴァイオリンと歌の2人の伴奏をするので、先週からそのリハーサルと練習をしています。

先日は、ピアノを教える学校の財団のパトロンであるイギリス人のお宅に呼ばれ、昼食会がありました。カタルーニャの小さな村トルデラに1961年から在住とのこと。流暢なカタラン語を話され、世の中いろんな人がいるなぁと思った長閑な午後でした。



きれいなお庭


広いテラスであっという間に3時間が経ちました

庭で採れたばっかりのいちじくが美味しかったです


晴れた日には、モンセラの山とピレネー山脈が見えるそうです。いやはや素晴らしい眺めでした。昼食会の後は、学校のレセプションに勤めるエンマさん宅にお邪魔して、農業をしているという広い土地と、豚や鶏、ぶどうなどを見せてもらい、新鮮な卵をいただきました。卵かけご飯ができます


2016年9月2日金曜日

マインドフルネス静寂の5日間



静寂の5日間から普通の生活に戻って、今日で3日目になります。
いろいろな気づきや発見のある、長いようで短い、大変充実した貴重な時間でした。

60名近い参加者が全国から集まってスタート。
精神的、物理的静寂を保つため、5日間はスマホ、コンピュータやタブレット、本などの読み物や書くこと、そして会話のない生活です。アイコンタクトも極力避けます。

こうした極端に刺激の少ない中で、連日6時半から22時まで、計8時間瞑想しました。私は正直、普段からそんなに瞑想をしたことがなかったのですが、自分でも驚くほど苦痛もなく、長い時間瞑想することができました。静寂の中で、自分の心にあるもの、頭によぎるものを第3者のように眺めて観察する(批判や判断、分析などは避けます)という作業はとても興味深いものでした。

スペインのバスク地方出身の先生は、生物学者で精神科医であり、MBAもお持ちという経歴に思わず頷くように、毎日1時間のお話はご自身の体験談を交えながら、ユーモアたっぷりでとても面白かったです。マインドフルネスが生み出された、マサチューセッツ大学メディカルセンターでマインドフルネスを学ばれています。


まだ暗い起床時

不思議と眠気を感じることはなく、10時過ぎには寝て6時起床のリズムでした。食事はベジタリアンで、来る日も来る日も野菜、野菜でしたが、なかなか美味しかったです。チーズやヨーグルトなどの乳製品と卵はありました。アルコールはなしです。


瞑想していた大きな部屋
8時間の瞑想といっても、もちろん途中で食事や自由時間があり、その他毎日1時間のヨガと、先生のお話があったので、最大でも同じ姿勢で続けて瞑想したのは1時間でした。大体30分ごとに、座っての瞑想と歩きながらの瞑想を交互にしました。




気持ちのよい広い庭は、歩きながらの瞑想でゆっくりと芝生を踏んだり、暖かい舗装を感じたり。山に籠もって、というほどではないですが、外界とは遮断され、緑の豊かな環境でした。キリスト教の施設で、修道女の方々が住んでいました。

精神が静まった状態だと自分や周りへの意識が高まるので、パサッと大きな葉っぱが木から落ちてくる瞬間に出会ったり、一面影だった地面に突然木の陰が絵のように浮かび上がった瞬間に太陽と雲、そして宇宙の大きさを感じて、感動したりしました。



早朝の写真以外は全て、静寂が始まる前か後に撮ったものです。よく鳴いていたセミも見つけました。日本で見るものより薄い色で、随分小さな体でした。

この体験で味わうことのできた心の平穏や様々な気づきを忘れずに、なるべく持続していきたいと思います。ぜひ行きたいと誘ってくれた夫に感謝。これからも人生はずっと冒険です。