イタリアで行われた国民投票の投票率が14年ぶりに50%を超えて、57%で成立しました!!!
これまでずっと20~30%と情けない投票率で不成立が続いていたことを思うと、今回の結果は感動的なものでした。経済はどん底、めちゃくちゃやりたい放題の政治に、ようやく国民が目を覚ましたようです。開票とともに投票率が上がっていくのに、涙が出て鳥肌が立ちました。
問われた4項目は、最初の2項目が水道の民営化など、3つ目は原発の再開、4つ目は現職の首相その他の高位役職者を起訴できないようにする法律の是非について。これらの法律の「廃止」を希望するかしないか、という問いに答える方法だったので、反対を表すには「ノー」ではなく「イエス」を選ぶという、あたかも出来るだけ多くの人が間違えることを目論んだようなやりかたでした。
国民投票の不成立を狙っていた政権は、そのために出来る限りのことを尽くしたと言う感じです。テレビではどのチャンネルも、国民投票があることについてほとんど報道せず、天気予報では日曜日は良い天気が予想されるから海に行きましょうと誘い、日曜日の朝早速投票に行ったナポリターノ大統領のことは全く報道されない・・・という始末。新聞も、投票は無駄だとか、日曜日は家に居ようなどと大見出しで呼びかけるものが何紙もありました。
私たちは普段テレビを見ないので、あまり違和感を感じませんが、こうした事実をインターネットを通して知り驚きました。
そんな中、有権者の6割近くが変化を信じて投票に行き、原発を含む全項目で約95%の反対票(廃止を希望)を投じたという結果は、本当に感動しました。
日本ではまだ二重国籍が認められていないので、私は投票できませんでしたが、投票のために帰っている夫と一緒にこの歴史的な瞬間をイタリアで過ごすことができてうれしかったです。
余談ですが、今朝市役所で作ったイタリアの身分証明証には、記念すべき今日の日付が入りました!
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投票会場の小学校 |
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投票成立を喜ぶ人たち、カヴァッリ広場 |
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市役所からの帰り道 |