ここバルセロナでは、木曜日はパエリアの日らしく、どこのお店でも木曜日の日替わりランチのメニューにはかなりの確率でパエリアが登場します。
今日は、ついに1ヶ月越しで取れた移民局の予約の日で、1ヶ月待つうちに期限が切れてしまった結婚証明をイタリアで取り直し、国の指定する専門家に再度スペイン語翻訳してもらい、その他の書類を揃えて行ってきました。
予約時間の少し前に到着すると、まず番号をもらい、すぐに呼ばれて予約確認の後、更に番号をもらって待つこと1時間強。自分の番がやってきて、少々緊張しながら指定された番号の机に行くと、女性スタッフが対応してくれ、順に必要書類を聞かれるままに出して、一つコピーがなかったものを急いで夫に外でコピーしてきてもらった以外、すべて順調に手続きできました。
約1ヶ月でカードができて、郵送される受け取りの案内で指定された場所に取りに行けばよいとのこと。それにしても、情報のいい加減さには辟易。正規の政府のサイトを熟読して、落ちがないように必要書類を揃えたのに、実際に言ってみると、パスポートのコピーは写真のある重要ページだけでよく(サイトには、全部のコピーとあった)、3枚の顔写真は1枚でよく、逆に、必要書類に全く書かれていなかったものの提出を求められる始末。
幸い、これまでの実体験から学んだ教訓で、書かれていなくても必要になるかもしれないと思われるものは全て持っていったので、問題ありませんでしたが、情報の曖昧さに心配になってやっぱり一緒に行くと言ってくれた夫の持ち物まで念入りに考える余裕はなく、一つ夫が持ちあわせなかった書類がありましたが、仮の書類に記入することでOKでした。
昔ミラノで滞在許可証の手続きに毎年行ったのは、いわゆる警察で、何事もすべてピストルを携帯する警官相手だったので、すごく理不尽な経験もしました。数年前からイタリアでは郵便局の窓口で手続きできるようになり、受け取りだけ警察に行くようになっています。
バルセロナの移民局は、入り口で荷物検査をする警備員以外は全員私服で、話し方や対応の態度からどうも一般人が業務をしている感じでした。威圧感がなく丁寧で、時折笑顔で普通の会話をしながらの対応がうれしく、ホッとしました。
無事手続きが終わってちょっと乾杯したい気分で、ランチでは私はビールを頼み、パエリアの前にアスパラガスのスープ、食後のコーヒーで、10ユーロでした。外テーブルはサービス料が追加されますが、まだ寒くなく、きれいに晴れ上がった青空の下での食事は気持ちいいです。
さて、今夜は9時から、夫が参加している演奏会のゲネプロを聴きに行きます。
プログラムは、プロコフィエフの交響曲第1番とアレクサンダー・ネフスキー、カタルーニャ出身の作曲家モンサルバーチェの「カント・エスピリチュアル」。どれも初めて聞くもので、楽しみです。