2014年10月22日水曜日

グルックとモーツァルト@サンタンデール


先週末はサンタンデールに行ってきました。
グルック生誕300年を記念した演奏会は、月曜日にボティン財団のホールにて行われました。

朝10時半からは、中学生200人ほどを対象にした約1時間の演奏とお話。お話はスライド付きで実によく準備されていて、堅苦しくなく、所々で笑いが起きて、とても楽しく充実していました。後からその方に声をかけてみたら、ボティン財団の子供のための音楽講座をいつも企画・担当しているそうで、ご本人は作曲や音楽学関係の研究などが専門とのことでした。さすが!こういうものは、担当者の実力で全てが決まると思いました。

私たちはジーンズにスニーカーという普段着で演奏。音楽をより身近に感じてもらうには、こういうのもアリだと思いました。私もイタリアに留学したばかりのころ、先生たちのジーンズ姿に、良い意味でショックを受けた記憶があります。それ以来、自分がプロフェッショナルとしての能力・実力を最大に発揮できる服装で良いんだ、と確信しています。

少し話しがそれましたが、子供たちはかなり準備して来ていたようで、曲を聞いて作った作品がスライドで紹介されていました。モーツァルトのチェンバロ協奏曲の1楽章アレグロからは、喜び、エネルギー、自由、平和、などの言葉が選ばれ、それぞれのイメージで絵や貼り絵など。とても興味深かったです。お話の間に、ついカメラを取りに行って、写真を撮ってしまいました!とても和やかな雰囲気でした。

お話は常に聴衆席の方で、子供とのやりとりが盛んでした
私たちは朝から長い一日になりましたが、夜の本番も10時半ごろ無事終演、朝はチェンバロが調律されていなかったり、440と伝えてあったのに415だったり(!)、エアコンが入っていなくて、汗だくでかなり辛いコンディションだったりと、いろいろありましたが、終わりよければ全てよし。ハプニングは付き物です。焦らず慌てず・・・ですね。

グルック、モーツァルト、ソレール、ボッケリーニの美しい作品に触れられて、幸せでした。チェンバロ協奏曲は、カデンツ以外はヨハン・クリスチャン・バッハのピアノソナタの編曲ですが、楽しい曲でしたので、またどこかでぜひ演奏したいと思います。

演奏会場のボティン財団
おまけ


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