2013年12月29日日曜日

今年のコンサート聞き納め

年末、機会が重なり、素晴らしい演奏会を聞くことができました。

まずは、21日ベルリオーズの「キリストの幼時」。パブロ・ゴンザレス指揮、カタルーニャ州立バルセロナ交響楽団と2つの合唱団による演奏。アウディトーリのパウ・カザルス大ホールにて。
L'Auditori, Sala1 Pau Casals
初めて聴いた作品ですが、メロディーの美しさに感動、オーケストラと合唱の溶け合いと力強さが素晴らしかったです。90分を超えるキリストの物語りが、休憩なしで、フランス語で展開されました。

翌22日は、バルセロナのアントン・ブルックナー室内合唱団と金管オーケストラによる、ブルックナーのホ短調ミサを聞きました。
Església de Nostra Senyora de Pompeia
音楽ホールでは味わえない、教会の響きを堪能しました。ブルックナーは、合唱団で歌っている夫に出会ってから、作品を聴く機会に恵まれて、ブルックナーの声楽曲のファンになりつつあります。このミサ曲も冒頭のキリエが60人の合唱団により大音量で叫ばれただけで、その和声と人の声の持つエネルギーに、目頭が熱くなりました。音楽のパワーってすごい。まさに私のドラッグです。

教会の響きが加わって、信じられないほどの迫力に圧倒され、全身にガンガン音楽が響いて、手には振動が伝わってきました。その力強さと繊細なピアノの強弱のコントラストにもぐっときました。ブルックナーの作品と素晴らしい演奏の合唱団に、完全にやられました。

そして26日は、Sant Esteveの休日。夫の歌うオルフェオ・カタラ合唱団は、毎年この日にカタルーニャ音楽堂でSant Esteveのコンサートをしています。クリスマスはイタリアに帰っていたためいつも参加できなかった夫ですが、今年は初めての参加となりました。


Palau de la Música Catalana

1913年から続くコンサートの100周年だった今年は、オルフェオ・カタラ合唱団を中心に、俳優さん2人が曲間に会話を挟み、カタルーニャの歴史などをリズミカルに語っていたようです。オルフェオ・カタラ合唱団は、5歳くらいの小さな子供から少女合唱団など、全部で6種類の合唱団があり、さらにカタルーニャ音楽堂の室内合唱団が加わり、ものすごい数の合唱でした。

プログラムは主にカタルーニャの作品で、100周年もあり、祭典のような華やかさと、カタルーニャ州民の熱い思いが伝わってくる、いろいろな意味で感動的な演奏会でした。

プログラム最後に歌われたパウ・カザルスのグロリアの歌詞が心に残ったので、ここに書きます。

主に栄光を!歌おう!
高みの中の栄光!
主と全ての創造物に栄光を!
土に平和を!
戦争はもう二度といらない!
罪はもういらない!
善人に平和を!
平和を!

今年もたらされた新たな出会いに感謝しつつ、平和と健康に恵まれた2014年でありますように。よいお年を!

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