2013年10月24日木曜日

夏のようなバルセロナ


2週間ほど前、ちょうど両親が来ていたころはすごく寒くて、これは急いで冬物を出さないと、と思ったのですが、また夏が戻って、連日25度くらいの不思議なバルセロナです。

先月から週末に5回演奏会が続き、バタバタと過ぎていった1ヶ月半でした。指を切ったり、ぎっくり腰になったり、いろいろありましたが、それらが無事に終わり、さっそく新しいプロジェクトのリハーサルやちょっとした書きもの、来年の日本での演奏会の準備など、頑張ってマス。

昨日、家の隣の花屋さんで、ヒヤシンスを買ってきました。いい香り~
近所の友達の家にきれいなヒヤシンスがあったので、どこで買ったのか聞いたら、きみの家の下のお花屋さんだよ、というので早速帰り道に購入。2ユーロなり。3種類ほど色がありました。見るたびにどんどんお花が開いているのですが、これで全部咲いたらもう終わりなのかなぁ・・・

また、1年ほど前にそこで買った盆栽のような小さな木の植物が、どんどん大きくなってどうしていいか分からなかったので、家から持っていってアドヴァイスをもらいました。とてもよく育ってるから、そのまま同じようにするのが良いとのこと。春になったら、鉢に植え替えてくれるそうです!お花屋さんとうれしい交流でした。


まだまだビーチには海水浴や日光浴をしている人がいます、が、この日は波が高くて、ちょっと入れませんでした。波の写真をバシャバシャ撮ってみました。1メートルくらいの波がどんどんできて、きれいでした。自然って不思議。


こちらは最近、近所の目抜き通りを歩いていて出会ったストリートミュージシャンたち。すごく上手くて感動でした。近くで踊ってる小さな子どもたちがかわいかったです。

暖かいとはいえ、葉っぱは色づいて、スーパーではスイカやメロンにかわって、柿や栗が並ぶようになり、秋を感じます。今週末には冬時間になります!
 

2013年9月15日日曜日

我謝監督「311・ここに生きる」

昨日はバルセロナで、我謝京子監督のドキュメンタリー映画「311・ここに生きる」の特別上映会がありました。入場できるのは先着300人で、すでに満員が予想されていたので、上映30分前を目指して行きました。

18時から司会者のあいさつ、バルセロナ日本総領事によるあいさつ、続いて監督のあいさつがあり、上映前に監督からの2つのお願いで、まず1分間の黙祷、そしてこの映画の登場人物をぜひ私たち自身に重ねて観てください、と。最初の5分間は地震や津波の生々しい映像が続くため、そういうものに敏感・苦手な方や小さなお子さんは目を閉じるか一時会場を出てください、というアナウンスの後始まりました。

すごい迫力、被災者の生の言葉が続いて、あっという間の90分。本当にすばらしい作品、見に行ってよかった、これからも監督に頑張って続けていってほしいと思いました。

途中何度も涙が出ました。感情がこうして動かされるのは、監督がおっしゃったように、自分の人生と重ね合わせて、どこかですごく揺すぶられるからだと強く思いました。直接被災していない私たちは、自分の持ちうる想像力を最大限に生かして、思いを馳せないといけないと思いました。


上映後には、監督のお話と質疑応答があり、すごく良かったです。映画館の入り口には、映画に出てきた、被災者たちが作ったタオルの象さん「まけないぞう」と、監督のデビュー作品のDVD販売があり、早速一つずつ購入しました。

監督と。サインをいただいたDVDとまけないぞう。
会場は立ち見が出るほどの満員、100個のまけないぞうも完売。監督は、これからもお住まいのニューヨークから東北に通い続けられるとのことですが、昨日のバルセロナでの上映会のことをも、映画に出ている方たちにお伝えくださるそうです。皆さんは、「もう2年半たったから、きっと忘れられてるのでしょうね」と仰るそうです。

重く身に沁みる被災者の言葉の一つ一つ。それは監督が記者として取材に入ったのではなく、母であり妻である一人の女性として、そういう目線で人々と話し、まずはご自身について9・11の被災体験などを長く語った後に、ぽつりぽつりと少しずつ語られたものの集まりだということも忘れないでいたいと思います。

昨日の夜は、あまりに感情が揺さぶられたので、エネルギーを消耗してぐっと疲れて、もぬけの殻のようにボーっとしていました。思いがいっぱいで、言葉ではうまく言い表せないけど、とにかくよかったです。ぜひぜひ一人でも多くの人に観てもらいたいです。

2013年9月13日金曜日

リハーサル@Girona

コンセルバトーリ正面玄関(右の赤い方)

昨日は一日ジローナで、Tendres Fruitsのリハーサルでした。
リコーダーのアニアが通っていた音楽院のチェンバロをお借りしました。アニアはもうバルセロナに住んでいないので、毎回家まで来てもらうのでは移動が大変なので、時々ジローナで行なっています。

今回新しく組んだイギリスのプログラムは、サンマルティーニ、ヘンデル、コレッリのリコーダーソナタ、作者不詳のグラウンド(パッサカリアのようなテーマと変奏)など、18世紀中ごろにロンドンで出版された作品が中心です。以外にイタリア人など当時ロンドンで活躍していた外国人が多いですね。ソロでは、イギリス人作曲家Tomas Arneのソナタを弾きます。

1時間ほどのプログラムですが、いろいろな音楽的アイデアを二人で煮詰めていくと、どんなに時間があっても足りないくらいです。そういう時間は本当に楽しく、「あー音楽してる!!」って全身で感じます。

Calliope or English Harmony by Henry Roberts, London 1739
こちらはイギリスのメロディー集のようなもので、歌なのですが、下にはフルート用の楽譜があり、それをリコーダーで演奏します。当時有名だったメロディーは、こうしていろんな楽器で楽しまれていたのだろうと想像します。今回のプログラムのタイトル"The Passionate Lover"はこの中から取りました。

バル La Terra
ジローナ産牛肉、フィゲーラス産のトマトと玉ねぎ使用
お昼休みには、アニアが好きでよく通っていたという、自家製アンブルゲーサ(ハンバーガー)を出すバルへ。タイルの素敵な内装と窓の外に広がる川の景色が特徴的でした。居心地が良すぎておしゃべりが弾み、デザートにニンジンのケーキとロイボスティーをゆっくりいただき、とても長いお昼休憩となりました(笑)そのままシエスタ(スペインのお昼寝)ができたら最高でしたが、頑張ってリハーサルに戻りました。

ジローナには何度か来ていますが、演奏会やリハーサルなど、用事をこなすだけのことが多く、今回はちょっとだけですが町の中を歩くことができて、ジローナの顔をすこし覗けた気がします。





Tendres Fruits演奏会予定は、9月21日(土)、28日(土)、10月19日(土)です。詳しくは私のウェブサイトからご覧いただけます。

2013年9月10日火曜日

演奏会@Verdú

演奏会場のサンタ・マリア教会
先週の土曜日は、人口3000人ちょっとのカタルーニャのVerdúという町で演奏してきました。途中、雨に降られながら、バルセロナから約100キロほど内陸に入っていきました。 


開演が夜10時と遅かったので、現地到着が7時ごろ、9時までリハーサルをしてから、唯一開いていたバルで軽く食事をしました。

バルには演奏会のポスターが貼ってありましたが、人通りは全くなくてあまりに閑散としていたので、バルからの帰り道に、お客さん何人来るのかなぁ、誰も来なかったらどうする?なんて話していたくらいです。すかさず「僕がいるよ!」と突っこんでくれた夫にみんなで大笑いでした。

静まり返った教会で身支度をしていたら、だんだん人の声が聞こえてきて、なんと開演時には教会はすっかり埋まっていました!15年続いているオルガンフェスティバルは、やはり地元に根付いているのですね。すごい。

教会の右側の壁に置かれたオルガン
中古で購入したというドイツ製のオルガン。なかなか立派な音がしました。すごく久しぶりにペダルを使ったので、3つのソロの曲をさらった後は、ペダルの練習(というか手と足の動きを連動させること)に集中しました。たとえ全部で5音くらいしか出てこなくても、日ごろやりつけていないものを人前でするのはとても不安ですが、ハラハラドキドキ、うまくいきました!

オルガンの近くにあったきれいなタイル
今回のプログラムは、カタルーニャの作品を取り入れてほしいというフェスティヴァルからの希望で、私はCabanillesとAnselm Violaの作品を演奏しました。後者は恥ずかしながら聞いたことすらなかった作曲家ですが、スカルラッティをさらに簡素にしたようなギャラント様式のシンプルで楽しいソナタに出会うことができました。20世紀初頭のカタルーニャの声楽作品も取り上げ、なかなか面白いプログラムでした。来月はさらに遠い、ピレネー山脈の麓の教会で同じプログラムを演奏します。


バルのテーブルにあった、地元の夏祭りの冊子をペラペラしてたら載ってました!夜遅くに出かけて温かい拍手を送ってくれた聴衆のみなさんに感謝です。


2013年8月28日水曜日

バルセロナのアーティスト


先週の金曜日、バルセロナの中心街にあるアートギャラリーに行ってみました。
日本スペイン交流400周年ということで、日本人アーティストの作品が展示されていました。うち3人はバルセロナ在住とのことでした。



ライブのパフォーマンスもあり、面白かったです。
キントという小さな瓶ビールを勧められるままに飲みながら、そこに集まった人と外の道でおしゃべり。そしてその後は、このイベントに誘っていただいたアーティストのKoichiさんのお宅にお邪魔することに・・・



同じピソ(アパート)に26年住んでいらっしゃると聞いてびっくり!
広~い室内の大きなドア窓はすべて全開、家の中にいるけど半分外にいるような雰囲気でした。歴史を感じるアトリエで、素敵なジャズをバックにワインをいただいて、ひたすらいろんなお話を聞かせていただきました。夫と一緒でしたので、日本語とスペイン語が入り混じり、ピアノ・マンドリン・パーカッションで即興演奏を楽しんだりしているうちに、あっという間に地下鉄最終の時間になってしまい、2時にお暇しました。突然のうれしいお誘い、そして楽しい時間をありがとうございました。

今週は、ギャラリーで作品を見たばかりの日本人アーティストに偶然家の近くの道端で出会い、またギャラリーでパーフォーマンスをしていた女性もポブレノウに住むご近所さん!!素敵なご近所さんが増えてこれまたうれしい限りです。

まだ2年半のバルセロナ生活ですが、これからも多方面に交流を広げていきたいと思います。

2013年8月21日水曜日

6年ぶりのブルージュ



突然の思いつきで、2日間だけベルギーのブルージュに行ってきました。最大の目的は、コンクール50周年記念の展示を見ることでした。そこに私の写真があったとある方が教えてくださり、そんなことは一生に一度だろうと思い、急遽決めました。


Burg広場にあった展示は入場無料で、8月18日までの予定でしたが、市民の要望により1ヶ月ほど延長されていました。それを知らなかった私は大焦りで飛行機に飛び乗ってしまったわけですが。


ありました!なぜか2004年に参加した時の写真でしたが、とりあえず一緒に記念写真。9年前の自分を見ていろいろな感情や思いがよみがえりました。ブルージュには2001年から2007年まで計3回、約10日間ずつ訪れているので、思い出深い場所です。展示にはスコット・ロスが1位を取ったときの写真や、レオンハルトの手書きの手紙、ドキュメンタリー映像など興味深いものが多く、50年の歴史の重みというか、月日の流れを感じました。


6年ぶりの再訪。そして私の人生の一部でもあるこの町を、夫と共に巡ることができてよかったです。


懐かしすぎる市庁舎。ここで1次予選とセミファイナルが行なわれます。この馬車にも家族と乗ったなぁ。


コンクール期間中、毎日練習に通ったコンセルヴァトリウムにも行ってみました。さすがに夏休みで閉まっていました。


ファイナルが行なわれるコンセルトヘボウの屋上には、Sound Factoryという面白い展示がありました。早速興味を示した夫について入ってみると、屋上と途中の階にサウンド・アートが何種類かあって、それぞれ試してみることができました。階下の景色もきれいでした。




ベルギーに来たらやっぱりビール。本当に種類の多さにびっくりです。天気予報では13度から18度とかの予報だったので、しっかり長ズボンに靴下、そして靴を履いていきましたが、そんなに寒いことはなく、テラスでのビールも楽しめました。

8月のお盆の週末は、こちらでも一番混む時期で、ブルージュの宿は取れなかったので、ブリュッセルに泊まりました。翌日はブリュッセルの王立美術館と、グラン広場にあるビール博物館を訪ねました。1泊2日のあっという間の旅でしたが、感慨深く充実した時間でした。

2013年8月15日木曜日

カラブリア旅行記1.トロペア


友人の結婚式に参加するため、初めてイタリア本土最南端のカラブリア州に行ってきました。バルセロナからローマで乗換えて、レッジョ・カラブリア空港に到着。式の前に、海が美しいというトロペアに2泊しました。


きれいなエメラルド色の海は、砂浜が砂でなく小さな石なので、水中で混ざることがなく本当に透明でした。入るとすぐに足が立たなくなりますが、波もほとんど無いので、水深5メートルくらいのところでもゆっくり泳げました。 お魚もいっぱいいました。


 
町は約60メートルの岩の上にあり、下からも上からもすごい眺めでした。海までは階段を100段くらい下りていきます。


町の広場。60メートル下に海が広がります。そこからの眺めは最高に美しかったです。



海底に泳ぐ人の影が見えました!


良さそうかなと思ってふらっと入ったジェラートやさんが大当たり!このトニーノおじさんとのおしゃべりが楽しかったです。滞在中、いろんな味を試しに何度か通いました(笑)ユニークな味は、土地の辛みソーセージのンドゥーヤやオリーブ、ゴルゴンゾーラなどがありましたが、私はやっぱり普通の甘いジェラートがよかったなぁ。


トニーノおじさんが教えてくれたレストラン。あったらぜひ食べてごらんと勧められたスリチ(Surici、アマダイ)がありました!アツアツでさくっとした衣とぷりぷりで淡白な白身が絶品でした。トロペアで有名な赤たまねぎのパスタも甘くておいしかったです。トロペアに行ったらぜひ!

2013年7月25日木曜日

CMエキストラ出演体験

唯一のテント 飲み物やお菓子がありました
昨晩は初めてCMのエキストラ体験をしてきました!
さすがスペイン、出演が決まっても何の連絡もなく、なんと前日の夜10時!にやっと電話が来たのですが、それも一瞬で最低限のことを確認するだけで、詳細は不明のまま。さらに言われていたのと時間も場所も異なり、でもいまさら断るわけにも行かず・・・

担当者から電話があると言われてたのに、なかなか来ないし、なんか怪しいところに個人情報を渡しちゃったのかな、とか、怪しいCMだったらどうしようと疑い始めていたのですが、その後担当者と何度かメール交換したところ、ソニーのCMだと聞いて一安心。

冬にオフィスに仕事へ行くような格好で、ということだったので、なるべくそれっぽいものを持って集合場所へ。さて時間になっても来るべき人が来ない、20分経過して、しょうがなく自分たちで移動開始、一体どこだろうと10分も歩いていたら、途中で迎えの車と遭遇。やれやれ。

そして着いたのが、このだだっ広い駐車場。市の公共交通機関の車庫でバスがごろごろ。


な~んにもないこの駐車場で、約20人の日本人エキストラと40人!の中国人エキストラのヘアメイクと衣装合わせ。これに4時間。日本人からスタートでしたが、かなりの待ち時間でした。私は持参の黒パンツと靴に、紺色の長袖トップとベージュのジャケットを借用。そして順番にカテリングの夕食を済ませて、貴重品だけ持って駐車場の地下へ移動。そこには電車がごろごろ。その一台に全員乗って、撮影開始。

このトラックの中でヘアメイクと衣装合わせ
メイクさんは二人いました
半分に分かれたトラックの中、こちらは衣装
約2時間半トイレにいけないから、今のうちに行っておくようにとの指示が何度もありました。さて、電車は「早稲田路線」。5分で大手町から再び大手町へ、そして大手町の隣が浦安市駅(笑)という架空の電車でしたが、これだけ日本人が乗って、日本の新聞など持ってると雰囲気はしっかり日本。しかしドアには「に乗る前に、乗客を許す」とか・・・かなり意味不明。でも23時を回ってすでにかなり疲れているみんなの表情がまた妙に都心のメトロっぽかったです。

残念ながら、カメラは持っていけなかったので、撮影風景の写真はありませんが、主演の女優さんは日本人でした。撮影グループはイギリスから来ていたようで、基本英語でした。スペインに来て撮る方が安くできるんでしょうね。納得。

ひたすらバルセロナの地下鉄2番線上を行ったり来たりして、最後は霞ヶ関に扮した駅で、そこに電車が入ってくるシーンを何度か撮って、終わりました。

駐車場で夕食
いろいろな分野のプロのスタッフの仕事振りを間近で見るのはわくわくして、すごく気持ちのよいものでした。長丁場だったけれど、余裕があるときならまた行ってみたいなと思う楽しい経験でした。最後に家まで送ってくれたスタッフのおじさんは、たぶん一ヵ月後くらいから世界中で放映されるって言ってたけど・・・ 最後の最後までよく分からない、不思議な8時間でした。