2014年4月1日火曜日

ヘルマン・バウマン♪ホルンマスタークラス

昨日今日と2日間、Esmucでホルン奏者へルマン・バウマン氏のマスタークラスがありました。曲を一緒に準備していたナチュラルホルンの青年が、世界的歴史的ホルン奏者だよと熱く語るので、無知な私もそれなりこれはすごい人が来るんだ!と思って、どきどきわくわくしながら参加してきました。

この1ヶ月ほど、時間を見つけては練習していたNicolas de Krufft のホルンとピアノのためのソナタ(1812)。原題は、「ホルン又はチェロのオブリガート伴奏付きフォルテピアノのためのソナタ」ですから、あくまでピアノのためのソナタであり、ピアニストだった作曲家が書いたというのが良く分かります。

というわけで、3楽章からなる20分の楽しくて美しく素晴らしい作品を、時には日曜日に学校へ行って練習したり、それはそれは必死でした。こういうのは、本来フォルテピアノ科の生徒がじっくり先生と勉強してリハーサルを重ねて準備する方が、私が仕事の一部として限られた時間であくせくして準備するより確実に実り多く生徒のためになると思うのですが、こちらも頼まれれば断れない立場でもあり・・・

でも、とても実り多い経験になりました。最後は諦め半分、無理なことは無理だと思い、間違いを恐れるより、音楽を楽しもうという気持ちで取り組みました。

人前でこんなに音を飛ばしまくったのは始めての経験でしたが、もうしょうがない。これが私の限界だったし、風邪気味で薬を飲みながらよく頑張った!(笑)しかも、いつも練習していた作品に合ったフォルテピアノではなく、1700年代末のフォルテピアノが会場に用意されていたので、鍵盤は足りないわ、必要なペダルも揃っていないという悪条件が重なりました。それを前日に知ったので、直前の1時間は、わざとワルターモデルで練習して、高音が足りないのに慣れておきました。こんなの本当にあり得ないけれど。

あー本当に終わってよかった。80歳に近い白髪のバウマン氏のクラスはエネルギーに満ち溢れて素晴らしかったし、いかに歌うかということをたくさん言っていました。レッスンはほどんどメロディーを歌っていました。全部の音をちゃんと弾けなかったのは悔しいけれど、アンサンブルとして素敵な瞬間がたくさんあったし、こうしてまた新しい音楽に出会えて、心躍る経験ができたので、良しとします。

これでようやく来週末の演奏会の準備にもう少し集中できそうです。

最後の記念写真の後マエストロにプレゼントがありました

2014年3月19日水曜日

チェック柄の音符!!



今日は生まれて初めて、チェック柄の音符に出会いました!
18世紀のバルセロナ出身の作曲家Rabazaのカンタータが集められた手校譜です。

最近、スペインの18世紀初頭のSebastián Durón、José de Torresといった作曲家の声楽作品を弾いているのですが、どれも初めての作曲家で面白い!!ミラノで昔、ボリビアのバロック時代のキリスト生誕にちなんだ声楽曲を演奏したときのことを思い出しました。

独特のリズムや和声進行がすごく似ているのです!
イタリアとも全く異なる世界で、この非常にコミカルなところは、イタリアに勝るかもと思いました。

音楽におけるスペイン語は、イタリアでオルティスやアラホの本をなんとなく読んでみた時に目にしたくらいで、いくらイタリア語と似ているとはいっても、やはり理解するには程遠いものでした。それが今、毎日生活で使っている言語となり、カンタータやサルスエラに乗って聞こえてくると、ぐっと迫ってくる距離が全然違って、とてもワクワクします。

スペイン人の歌の先生が歌詞を喋るのを聞いているだけで、それはそれはすごかったです。
これもみな、イベリアバロック音楽をテーマに、卒業論文と演奏会を準備している生徒さんのおかげです。出会いに感謝です。

2014年3月16日日曜日

ピアノレッスン:うれしかったこと!


毎週金曜日のピアノレッスン。生徒はみなカタラン語を第1言語としますが、外国人の私にもだんだん慣れてきたようです。

特に子供たちとの関係は大人より難しく、今になってもまだ1度も笑顔を見せたことのなかった11歳の女の子のことが心配でした。ピアノの上達もゆっくりで、レッスンはどうしても真面目で重い空気になりがちで、他の先生には、ピアノ以外のことで彼女が興味をもてるような、ちょっとした会話ができるといいねとアドヴァイスをもらっていました。

でも、こちらから話しかけてもそっけない返事で、顔の表情も変わらず、内気で口数の少ない子で、どうしたら会話ができるかなぁと思っていたところ、去る金曜日にうれしいことがありました。

レッスン前に、左手にたくさんしていたブレスレットをはずしていたときに、これはいいチャンスかもしれないと思って、「きれいだねぇ、それ自分で作ったの?」と声をかけたら、「はい、この市場で買ったの以外は」と答えてくれて、さらに私がよく見て、一つ見覚えのあるのがあったので、それについて少し話していると、「よかったら一つ作ります」と言ってくれて、すごくうれしかったです。もちろん、喜んでお願いしました。

それは、いろんな色の輪ゴムを編んで作ったもので、すごい時間がかかるのかと思ったら、彼女曰く10分くらいでできるとのこと。実は少し前に、私の友達がそのようなブレスレットを同じく彼女のリコーダーの生徒からもらっていて、その写真を見ていたのです。今、子供たちの間で流行っているそうです。

おかげで、そんな話題に入れて、レッスンが終わってまたそれらを着けながら、ふっと思いついたように「何色が好きですか?」と聞かれたので、「うーん、私に合いそうと思うので任せるよ」と言うと、なんだかうれしそうに「OK」と言ってました。

私のが出来たら、その友達に話すよって言ったら、初めて笑ってくれました。本当にうれしかったです。気のせいか、レッスンの雰囲気も少し変わって、その子のことを少し知ることができました。レッスンを真面目にするのは大切だけど、こうして人間関係を上手に築いていくことも、すごく大切だなぁと思いました。

来週はもう少し練習してきてくれることを祈りつつ・・・(笑)


2014年3月11日火曜日

黙祷集会


今朝6時46分、バルセロナの海辺で黙祷集会がありました。
1分間、いろいろな思いや映像などがよみがえりました。

昨夜のうちに、私と夫の分と一つずつ用意しておいたろうそくを、出がけにうっかり持ち忘れたのが悔やまれますが、参加できたのでよかったです。

7時15分ごろには日が昇り、空の色が変わっていくのがきれいでした。

7時50分ごろ
今日も一日穏やかに過ごせますように。

2014年2月23日日曜日

フォルテピアノの日

左から:エラール(オリジナル)、フリッツ、ワルター2台

昨日は、Esmuc(カタルーニャ高等音楽院)で「フォルテピアノの日」が開催されました。一般公開で、申し込めば誰でも無料で参加できました。

フォルテピアノ科教授のArthur Schoonderwoerd氏による公開レッスン、友人の歌うミニコンサート、カンファレンス各種など盛りだくさんの、充実した一日でした。

ミニコンサートは、シュタイン(1792)モデルのフォルテピアノでC.P.E.バッハの歌曲と、フリッツ(1813)モデルの楽器でシューベルトの歌曲が演奏されました。たった50年しか違わない二人の作曲家の、とても異なる世界を垣間見ることができ、とても素敵な30分でした。

公開レッスン
公開レッスンは、一人15分の短いレッスンでしたが、フォルテピアノに初めて触れる、若いピアノの生徒さんたちに、フォルテピアノの魅力と難しさを発見して実体験してもらう、貴重な機会だったと思います。膝でなく足ペダルを使う楽器では、まず靴を脱ぐところからレッスンが始まります!

2014-2015年にEsmucで新設されるフォルテピアノ入門コースに先立って、ピアニスト、ピアノの生徒、ピアノの教師・教員を対象に、フォルテピアノを知ってもらうのが目的でしたが、100人もの人が集まり、モダンピアノを含む計6台のフォルテピアノの音色を聴いて、触れることができたのは、素晴らしい企画だったと思います。

私にとっても大変有益で、楽しい一日となりました。いろいろヒントも得られました!バルセロナのフォルテピアノ製作家Paul Poletti氏のカンファレンスもとても面白かったです。


2014年2月20日木曜日

2ヶ月ぶりのヨガ


今日は2ヶ月ぶりにヨガに行ってきました!
関節や筋肉を適度に使って気持ちよくストレッチされて、血が巡っていくのがわかりました。
最後の休息のときに、使った場所、とくに背中上部がポーっと温かかったです。

私がしているヨガは呼吸に合わせてゆっくりした動きを繰りかえす、ダイナミックヨガというものですが、自分の体を知る貴重な機会になっています。

関節や筋肉のストレッチや、普段使わない内部の小さな筋肉が目覚めて、呼吸と共に行なう動きは、集中力を高めつつリラックスできます。何も考えないで、今行なっていることのみに集中する訓練は、演奏する時にもすごく役立ちそうです。

毎回、背骨のカーブや肩や腕の位置を再確認させられて、生まれ変わったような気がします。
心地いい筋肉痛が来るかな。


 
昨日は桜を見つけました♪


2014年2月15日土曜日

コレペティ始まりました!

雪の降るなか成田を発ち、マイナス5度のモスクワ乗換えで、春のように暖かいバルセロナに戻ってきました。日中は20度にもなってます。

さて、戻った翌日から、カタルーニャ高等音楽院古楽科のコレペティの仕事が始まりました。1日目は計6時間、2日目はぶっ続けで5時間弾き、まさに時差ぼけを感じる暇も無く過ぎていきました。

歌のレッスンでの伴奏が多く、いろいろな生徒さんがいて面白かったです。ロッシーニなどが専門で、バロックのレッスンに来ていた人は、チェンバロが聞こえないくらいの声量で、ぶったまげました。いかにして言葉のアクセントに合わせるかが、レッスンの焦点でしたが、ある高音域でピアノにするように言われた彼が、「え!どうやってピアノにするんですか?1オクターブ下げるとか?」と言ったのには私が爆笑してしまいました。これは翌日にも突然思い出しては笑いが出ました。

いずれにしても、いろいろなレッスンを見ましたが、先生と生徒が大声でガハガハ笑い合っている場面に何度も遭遇して、すごくいいなぁと思いました。

バッハのガンバソナタの3番を一度合わせて欲しいというのもあり、当日に1時間半さらえるはずの予定が狂って20分になってしまい、猛練習して臨みましたが、生徒の方が弾けていなくて一安心。でも心臓に悪かったです。いやはや。そして片道15分の自転車通勤を2日したら脚が筋肉痛に!日本での運動不足がやばいです・・・もう治りましたが。

そしてたどりついた週末。夫は合唱団の演奏で早朝にリスボンへ発ったので、一人でゆっくり、事務仕事や家事などしつつ、休養したいと思います。

午後、海を見に散歩してきました。今日の海は緑に見えました。ビーチのカフェでコーヒーを飲もうかなと思いましたが、意外に風が強くて寒かったので、家に戻りました。エネルギーを充電して来週も頑張ります!みなさんもよい週末を♪




砂浜が壁のようになっていました




2014年2月2日日曜日

かまがや木楽の家・第3回コンサート


昨日、暖かな光が差し込む中、午後2時より「チェンバロ 名曲のひととき」かまがや木楽の家・第3回コンサートが行なわれました。

バッハ、クープラン、スカルラッティの作品を、お話を交えながら演奏しました。今回、クープランの第6オルドル(全8曲)を演奏した際に、全体の説明の後、1曲ずつタイトルを言ってから弾いてみました。表題のついた作品を、より豊かなイメージとともにお聴きいただきたいという気持ちから、試してみたところ、「とても分かりやすかった」、「タイトルを言ってもらったのが良かった」などの感想をいただき、好評だったようです。

私も演奏会に行って、初めて聞く曲が何曲もずら~っと続くと、そのうちに今何が演奏されているのか分からなくなることがあります。それが、タイトルと音楽が特に強く結びついた作品では、とてももったいないなぁと思うので、試してみてよかったと思います。毎回、いろいろ勉強になります。


チェンバロの構造について、実際にジャックを取り出してお話したり、小さな会場ならではの演奏会になるよう心がけました。地道にチェンバロという楽器を広めていければ、とてもうれしく思います。

終演後もたくさんの方から質問があり、楽器も触っていただいたり、感想を伺ったりと、いろいろな交流ができました。


そして、第5回コンサートの打ち合わせと音出しもしてみました。9月20日(土)、ヴィオラ・ダ・ガンバの品川聖さんをお招きして、バッハのガンバとチェンバロのためのソナタ全3曲を演奏します。すでに何名かご予約もいただきました!どうぞお楽しみに!これからもこのコンサートシリーズ、細く長く続けて行きたいと思います。 第4回は「祈りつつ」、4月13日(日)テノールの長尾譲さんがピアノ伴奏で、フォーレやシューベルトなど歌われます。